環境問題 | 「得手に帆を上げて」 

環境問題

今仕事で、環境絡みのことをしてます。
環境ビジネスは2000年初頭から盛り上がりを見せており、
日本でも京都議定書、小泉首相のcool biz服など、結構知られていると思います。
何より、われわれ自身が体感していると思います。例えばヒートアイアンド現象。
過去100年で東京の平均気温は3℃上昇したそうです。7~9月の熱帯夜は
30日を超え、これは32年前の(つまり僕が生まれた頃の)2倍だそうです。

この環境に関する問題提起ですが、アメリカの著名ベンチャーキャピタリストの
ジョン・ドーア(Google, Yahoo, Amazonなどを発掘)の講演がYoutubeに
載ってました。以下、参考。

http://www.youtube.com/watch?v=nuXJFbJNltg

このプレゼンで、ジョン・ドーアは数字を非常に効果的に使いながら、Walmartの事例
(エネルギー使用量を20~30%削減など)を引いて企業の取り組みを促し、
且つ個人及び政府の取り組みが全く不十分であることを指摘して行きます。
例えば政府のこれら環境問題に割かれている予算に噛み付き,「ほとんど犯罪だ」と断じます。

・オイルメジャーであるExxonの1日の売上は10億ドル以上。
 ちなみにExxonは売上の0.2%しかR&Dに投資していないとのこと
・米連邦政府のRenewable Energy向けの年間予算は10億ドル。Exxonの1日の売上より少ない。
・GeoThermalは米国全体のエネルギー需要を1000年に渡って満たせる潜在力があるが、
 連邦政府の本分野 のR&D予算はわずか2000万ドル。

京都議定書は2012年までに温室効果ガスを1990年から5.2%削減することを史上初めて
義務付けた国際条約です。が、抜け穴も多くCO2排出量世界一のアメリカを始め、
中国、インドなど主要国は削減義務を負っていません。また批准国も達成が困難視されています。
例えばカナダ。2007年時点で1990年に比して削減どころか30%も増加し、達成不可能の旨を
表明しました。

ジョン・ドーアの巧みなところは、この嘆かわしい現状を批判するだけでなく、
最後に環境問題は21世紀最大のビジネスチャンスだと主張しました。
その市場規模、実に60兆ドル!
前述の通り、ジョン・ドーアはインターネット普及の功労者の一人であり、最も恩恵を
受けた人間の一人です。その彼が環境ビジネスはインターネットより大きいと断じます。
実際に彼の属するKPCBは環境分野に2億ドルの投資を積み上げ、アル・ゴア元副大統領が
会長を務めるGeneration Investment Managementとアライアンスを組みました。
このファンドは環境に特化したファンドだそうです(もっともアル・ゴアは本では偉そうに
言ってるが自分の家の電気代は月2万ドル!と米紙に叩かれました)。

アル・ゴアは恐らく金儲け、もしくは政治的動機だと思いますが、僕はこういう態度も
有りかな、と思ってます。人間は経済的動物です。人道的なこともビジネスとして成立しなければ
なかなか重い腰が上がらないのも事実です。環境ビジネスが市場として発達して、
その恩恵として、限りある資源が有効活用されるようになれば良いと思ってます。