推敲に手間をかけすぎ茎立菜  フーザンボー

 

 

 茎立(くくだち)・・蕪や油菜などの野菜やそれらの薹(とう)のことをいう。また、芽や茎が伸びて、薹が立つことをいう。(合本俳句歳時記)

 推敲(すいこう)・・詩文を作るとき、最適の字句や表現を求めて考え練り上げること。

 何事も旬があるというもの。佳句であっても薹が立ってから出句したら、魅力を失い、見向きもされなくことがあるのです。例えば、雛飾りを仕舞ったあとに雛祭の句を出句したり、四月の入学の時期になったのに、卒業の句を出句するようなものです。