折りあげて一つは淋し紙雛   三橋鷹女

 

 

 紙雛・・江戸時代に今のような雛人形を飾るようになったのですが、その前は、人のけがれを紙人形に移して節句に川にながしていたとのことです。いわゆる流し雛ですね。

 話は違いますが、男性と違って、女性にはいつまでも少女のこころがあり、ひな人形を飾るのだと思います。子どもは成人して嫁いでいるのに、一人ひな人形を飾る女性。たぶん少女のこころがそうさせているのだと思うのです。