手に負へぬ萩の乱れとなりしかな  安住敦

 

 

 萩の花は、万葉集に一番多く詠まれているということです。それほど古来より愛され、露に風情を見せ、月や風とも合う花です。風になびく姿は女性の生き方とどこか通じるものがあるのでしょう。

 「萩」という字は漢字にはなく、日本人が考えた字です。秋の七草に入っていて、字にも草冠が入っていますが、草ではありません。写真の萩のように大きくなるのです。