地の霊へしだるる灯り萩の花  フーザンボー

 

 

 秋の彼岸に入るころから赤や白の曼殊沙華(彼岸花)が咲きだしますが、同じころに寺の境内や墓地でよく見かける花は萩です。(写真は横浜鶴見にある総持寺)

 その萩の花が枝垂れて咲いている様子をどのように詠んだらよいかちょっと考え、萩の花そのものが霊魂への供花となっていると思ったのです。「しだるる灯り」は「こぼるる灯り」としてもよいと思いました。