海に湧く夏雲何を企(たく)らむや  菖蒲あや

 

 

 夏の雲・・同じような季語に、雷雲・入道雲・峰雲・雲の峰があります。積乱雲のことですね。険しい峰のようだから峰雲・雲の峰。入道(坊主頭の化け物)のようだから入道雲でしょうか。

 夏雲はどんどん発達し、形がどんどん変わっていきます。だから眺めていて飽きません。眺めていると、たくましく感じますし、少し形が崩れてくると寂しさも感じられます。