雪嶺の裏側まつかかも知れぬ   今瀬鋼一

 

 

 雪山は、見慣れた人は別として、小生にとっては神々しくあこがれでもあります。

 遠目にも雪の山を見れたらよいのですが、ここは湘南と名がつくところ、雪の富士意外は目にする機会がほとんどありません。

 雪の山は小生にとっては半ば幻の山。その山の裏側が真っ赤かもしれないという掲出句の作者にとっても、たぶん雪嶺は幻の嶺なのだと思います。