全長をもてあましをり穴まどひ   塩野てるみ

 

 

 蛇は冬眠します。秋の彼岸ごろを過ぎると穴に入って冬眠するのですが、晩秋になっても穴に入らない蛇がいるようです。それを「穴まどい」と言って季語になっているのです。

 その蛇は一匹だけでなく複数の蛇が同じ穴に入って、互いに絡み合うようにして冬眠するのだそうです。蛇は嫌いですので、見たくもないのですが。

 次の絵も、前回のものと同じく二科展に展示されていたものです(撮影はストロボでなければ可能)。なんだかとても複雑な絵で、いくつかの物語ができそうですね。