点滴の膨らか雷雨去りにけり   フーザンボー

 

 

 膨(張)らか・膨よか・膨やか・・・どれも同じ意味、ふっくらしているさまです。

 点滴・・・水のしたたり。しずくのことですが、点滴注射を略して使うこともあるので、そのように解釈されてもよいと思っています。でも、二通りに解釈される句というのはダメですね。「雨粒の膨らか雷雨去りにけり」とすれば、紛れはなくなりますが、「雨」の字が重なるのはどうかな。とりあえず、「水滴の膨らか雷は去りにけり」と修正。

 

 

       雷の音のひと夜遠くをわたりをり   中村草田男

 

 

   ご近所散歩。昔のお屋敷が残っています。

 

 

 

 

 

半夏生草