春の江に来て潮騒を聞くばかり    フーザンボー

 

 

 春の海は、次の蕪村の句にあるように、のんびりとおだやかなものなのですが、3・11の大津波のように、必ずしもおだやかで心地よいものではありません。そのことを記憶しておかないと、また同じような災難に遭うことになりかねません。

 潮騒・・・潮の満ち来るときの渚で聞く波音です。汐騒と言ったときは夕しおのときを言います。この潮騒はどんな風にも聞くことができるので、拙句はあいまいさを秘めているといえます。

 今日も肌寒い日でしたが、明日は気温が上昇するようです。どんな服装にしたらよいか、悩むこのごろです。

 

 

       春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな    蕪村