虫の秋話し上手は聴き上手    フーザンボー

 

 

 「虫」と言ったとき、俳句では秋に鳴くキリギリス、クツワムシ、コオロギ、スズムシ、マツムシなどの虫のことを言います。しみじみと秋を感じさせる虫の鳴き声です。

 拙句ですが、虫が何匹か鳴いているとき、重なって鳴くというよりも順番に鳴いたり、交互に鳴いたりしているように思えたのです。相手の虫が鳴いているときはそれを聴いていて、鳴き終わったら鳴き始めるという感じがしたのです。それを人の場合の上手な会話のようだと思い、「話上手は聴き上手」としてみたのです

 

 

         虫の夜の星空に浮く地球かな   大峯あきら