曼殊沙華見てきて淡し線香の火    フーザンボー

 

 

 秋の彼岸でお墓参りに行く途中、曼殊沙華や水引の花などを見ることができました。そのあと、お墓で線香に火をつけたとき、線香に火が付いたのかどうか、はっきりしないのです。それは日向であったこともありますが、曼殊沙華の鮮やかな赤を見入ったあとだったので、やけに線香の火が淡く思えたということもあると思い、今日の一句です。

 三枚目の花はヤブランですね。きちんと見ることが少なかったのですが、こうして見ると美しいと思います。

 

 

         身のなかの一隅昏らし曼珠沙華    中村苑子

 

 

 

 

 

水引の花

 

 

ヤブラン