裸木のどの隙間にも海の綺羅    フーザンボー

 

 

 裸木・・・冬になって葉を落し、枝枝があらわになった樹木のことです。

 綺羅・・・「綺」は綾織りの軽い絹、「羅」は透けるような薄い絹(大辞林)。・・・美しい衣服のことです。そこから、華やかな美しさのことを言うこともあります。

 

 一枚目の写真ですが、数年前に写したときは俳句にすることを考えませんでした。というか、そのときは詠めなかったのかも知れません。今回、枝枝の隙間から海が見えるのは、裸木になっているからだという当たり前のことが分かり、そのまま詠みました。

 

 

         裸木となる太陽と話すため   高野ムツオ