初春の海目覚めよと鳥翔る    フーザンボー

 

 

 陰暦では新年は立春を基にしていたので、新年は「春」だったのです。現在も「春立つ」で新年を表わしますし、「初春」、「新春」すなわち「新年」のことなのです。

 

 翔ける・翔る(かける)・・・空をとぶことです。鳥が羽を大きく広げて飛び舞う意です。

 毎年海岸に出て初日を拝むようにしているのですが、初日が昇る少し前、海鳥が飛びはじめるのです。「初日が昇るよ」といって飛び回っているように思えるのです。

 

 

       初春の空どこまでも未来なり    岡田風子