芽ぐむ樹や空の碧さへ身を突いて   フーザンボー




 「空の碧」は普通「空の青」と書くのだと思いますが、敢えて「碧」としました。


 青・・・解字は、「青い草の芽生え+井戸の中の清水のたまったさま」。「あお草や清水のようなすみきったあお色」・・・清・晴などと同系とあります。


 蒼・・・解字は、「倉にとりこんだ牧草のいろ」・・・「干したあお草のような色。生気のないあお」とあります。


 藍・・・あい草からとった染料の色


 碧・・・解字は、「玉+石+白」。「石英のようなほの白さが奥にひそむあお色」・・・「無色の奥から浮きだすあおみどり色。あおく、すんでみえる石」とあります。・・・「碧空(へきくう)」は「青くすんだ空」のことです。


 拙句の下五をどうするかについては悩みました。「身を突いて」としましたが、賛否が分かれそうです。

 一枚目の写真を見ると、「身を突いて」でよいように思うのですが、少し言い過ぎでしょうか。




                  故郷へ骨さげくれば芽吹くなり   小坂順子



           










          ヒヨドリです。




























         あとひと月もすると、ここは花のトンネルです。





                                

                                ぐ

                                む

                                樹

                                や

                                空

                                の

                                碧

                                さ

                                へ

                                身

                                を

                                突

                                い

                                て