梅が香に黙して笑(え)みす石地蔵 フーザンボー
観梅・・・梅林や家々の庭に咲く梅の花をよく見るようになりました。なんと、早咲きの桜も咲きだしていて、驚いています。
万葉の時代から花といえば梅のことだったようですが、いつからか桜になりました。
古くから文人の趣味と言えば、桜よりも梅なのだと思います。日本画でも、桜よりも梅が画材として多く用いられ、喜ばれていたのだと思います。凛々しい造形美ですね。
白梅には清楚な気品が感じられます。紅梅より香りもあるように思います。
拙句の「黙して笑みす」は白梅のような人であり、それを眺める石地蔵です。白梅のような清らかなひと・・・
梅しろくたそがれ給ふ仏たち 草間時光
梅
が
香
に
黙
し
て
笑
み
す
石
地
蔵