前にも触れたことかもしれませんが、大切なことなので、また書きます。
今まで、ワイズを途中で辞めた生徒は何人もいます。
理由の多くが、
「中学受験をしないことにしたから」
です。
では、なぜ、中学受験をしないことにしたかというと、
「勉強が苦しい」
「このままやっていても志望校には合格できそうもない。それならもう、英語などの勉強に切り替えたほうがいい」
「実力で行けそうな学校で魅力を感じる学校がない」
こんな理由が大多数です。
あとは、当然、
「ワイズのやり方が合わない、好きになれない」
というのももちろんあります。
ここでひとつ、考えていただきたいことがあります。
おそらく、95%以上の親御さんが、中学受験をしないのなら、中学受験専門塾に行かせる必要はない、とお考えのはずです。
しかし、本当にそうでしょうか?
つまり、そうお考えの方は、
「中学受験の勉強は、中学入試のみに役立つものである」
あるいは、
「あれほど高度な勉強(厳しい勉強)は、中学入試をしないのなら、させる必要がない」
と思われているということですよね?
いえいえ、そうではありません。
勉強は学問です。
学問は、ある目的のためのみに必要なものではありません。
学問は、その内容(知識)も、それを学ぶために必要な努力や習慣も、すべて、子供の将来の人生に大きくかかわってくる、いわば、人間形成に大きく役立つ肥やしのようなものです。
今からずっと前に、あるお母様が、
「私は子供に、中学受験させたいわけではありません。先生のもとで、3年間過ごさせたいのです」
とおっしゃってくださいました。
ご姉弟お二人とも、公立中学に進学されましたが、立派な大学を出て、今では成人されています。
私自身も、自分の娘2人を、中学受験をしない、という前提で、ワイズに3年間通わせました。
ワイズでの中学受験の勉強はどんなものなのでしょう?
私はよく、それを、大工さんの修行に例えます。
4年・5年・6年の前半までは、ひたすら基礎を学びます。
つまり、毎日、のこぎりを引く練習ばかり。
金づちを打つ練習ばかり。
かんなでけずる練習ばかり。
ひとつひとつの道具の使い方ばかりを教わる2年半です。
大工さんの本来の仕事は家を建てることです。
しかし、ひとつひとつの道具を満足に使えないのに、家は建てられません。
もちろん、ここでいう、道具のひとつひとつが、つるかめ算であり、和差算であり、差集め算などであることは言うまでもありませんし、家を建てることが、入試問題を解くことであることもまた同様です。
例えば、今の時期の6年生はどうでしょう?
まだまだ、道具の使い方ができないので、特訓しているところです。
でも、少しずつ、家を建てるというのはどういうことなのかを学び始めています。
まず、基礎を作る。
その上に柱を立てていく。
まだまだ一人で家を建てる力などありませんが、少しずつその段階に差し掛かってきています。
では、
「さあ、家を建ててみなさい!」
というのはいつごろでしょう?
それは、だいたい11月からです。
つまり、自分の受ける学校の過去問をやるころです。
しかし、最初からそう簡単に家が建てられるはずがありません。
子供たちは何度も失敗し、チャレンジを繰り返します。
そして、まがりなりにも、家のようなものが建てられるようになってきます。
そして、1月の半ば、ようやく、子供たちは、
「自分はこれで勝負するんだ!」
という、自分なりの家を作ることができるようになります。
その家を、入試日本番に、自分の行きたい学校で建ててきます。
志望校の先生方が、その家を気に入るかどうかはわかりません。
気に入れば合格にしてくれますし、気に入らなければ不合格にされます。
もちろん、合格すれば、子供たちにとって、それは大きな喜びです。
厳しい修行を経て、腕を振るった自分の家が評価されたのですから。
嬉しいのは当然です。
でも、たとえ不合格だったとしても、その生徒が、ちゃんと自分なりの家を建てられるようになった事実は変わりません。
そのことは、とても大事なことなのです。
私は、いつも、家を建てる前に、塾を辞めてしまう子供たちを見て、本当に残念に思います。
家を建てる面白さは、のこぎりの引き方を習う面白さとは比べものになりません。
家を建てたときの達成感は、くぎをうまく打てるようになったときの達成感とは比べ物になりません。
その「面白さ」や「達成感」がその後の子供の人生にどれだけ大きな影響を与えることか。
「中学受験をしなくても中学受験塾に最後まで通うことには大きな意味がある」
わずが、5%未満の少数派の私の意見、どなたか共感していただける方がいらっしゃるでしょうか?
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