娘は寝る前に必ず日記を書きます…
入院しているときも忘れず持ってきます…
再発をして少したった頃…
毎日のことを残せたらと、最初は家族4人でキャンパスノートに書きはじめたのがきっかけでした…
その日に思ったこと、明日の目標など…
思いついたことを一言…
でも、毎日さすがにそんなに書くことはなく、たまに書くようになってしまいましたが、娘だけは一人、きっちりと毎日書いていました…
そのノートが終わった時、毎日ちゃんと書く娘にと、可愛い日記帳を買いました…
娘は欲しがっていたので大喜び…
そんな日記も今までは一人で書けていました…
でも、少しずつ…少しずつ…
一人で書くことが難しくなってきました…
最初は、娘の頭の体操になるんじゃないかと、頑張って思い出させていました…
でも、どんなに時間をかけても思い出すことが出来ず、時間ばかりかかるようになり…
書く前に、今日、どんなことがあったのかを話してから書くようになりました…
でも、それもしばらくすると書いていくうちに忘れてしまうようになりました…
今は、今日あったことを大まかに書き出してあげます…
それを見ながら朝からのことを思い出し、書くようになりました…
毎日、書き終えると私に読ませてくれます…
いいことも悪いことも…
娘のその時の気持ちを知ることが出来たり、こうして欲しいとか、こうして欲しかったとか、なかなか言えないことも日記に書いてくれるので、娘を理解することが出来て、とても楽しい時間です…
今日はお昼から具合が悪くてぐったり…
晩ごはんは食べられませんでした…
でも、日記を書く頃には少し笑顔が出るようになり、書き始めました…
最近たまにあるんですが、思っていることと書いてることが違ったり、文章がめちゃくちゃで意味がわからなかったり…
自分でも何を書きたかったのかわからなくて…
アタフタするようになりました…
今日も意味がわからないところがあり、娘に聞くと、アタフタ…
前後の話から、こんな事を書きたかったのかな?って聞くと、
「そう♪」
書き直します…
でも、今日は書こうとしたとき、自分が思っていた文章を忘れてしまい、アタフタ…
この事は本人にとってもびっくりで、動揺するほどでした…
娘は書き終えると、なぜか最初のページを開きました…
今まで書いたら閉じてしまって、振り返ったことはありませんでした…
5月2日…
半年も経ってないけど、遥か昔の事のようでした…
いつも毎日の最後に、その日の気持ちを絵にします…
天使が羽根をパタパタさせ、天に昇りそうな絵…
バタンと倒れ、チーンと魂が抜け出てしまった絵…
喜んでたり眠そうだったり、泣いてたり…
そんな絵を見ながら、娘と大笑い…
読んでも覚えていない事や読んでるうちに思い出した事…
いつの間にか、ただの日課になってしまっていた日記…
その日記は、毎日娘に起きた小さな出来事がたくさん詰まった、とても大きな宝物になっていることに気がつき、涙が出るのを堪えました…
あとどれだけの日々の思い出を書くことが出来るんだろう…
ずっと…
ずっと…
2冊…3冊と…
増やして行きたい…
覚えていられなくなっていることにショックを受けていた娘を、過去の娘が助けてくれた…
楽しい気持ちで眠りについた娘を見ながら、日記を抱き締めた…
静かな部屋に点滴の音…
大丈夫…
大丈夫…
増やして行こう…
明日も1日…