縮地法は習得できる技術であり、その第一歩は、姿勢に気をつけることにあります。 | 錬武体術 啓真道

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剣の理合を我が身に宿し、刃の斬れ味を源として、敵の無力化を学ぶ武道。

● 縮地法は習得できる技術であり、その第一歩は、姿勢に気をつけることにあります。

こんにちは。川村義之です。

合気柔術 啓真道の稽古の様子をご紹介します。

合気柔術に限らず、例えば剣道でも、縮地法ができたほうが、かなり有利だと言えると思います。

構えから前足、後ろ足の順に動かしたのでは、前足を動かした瞬間、相手に気づかれてしまいます。

気づかれてしまうと、後ろ足を動かしたときには、相手にかわされるか、応じ技の標的にされますよね。

縮地法を使うことで、仮に相手に気づかれても、何かされる前に、間合いに入れるようにしたいわけです。

Gさんは剣道六段ですが、さらなる研鑽のために、啓真道に通われています。

「今日はまさに、川村先生に縮地法のことをお聞きしようと思ってたんですよ!」

「それを前もってわかってらしたとは…(絶句)やっぱり、これも感性なんですね!」

縮地法に先立ち、まずは相手の剣を、大きく払い落とす技を稽古しました。

縮地法を使うにしても、剣技に自信があることが大前提になるからです。

相手に近づき、構えている相手の剣を、相手の左右下段まで払い落とす技を、お教えしました。

相手の剣を大きく払い落とし、無防備にしたところを、間髪置かずに打つわけです。

「凄い!凄い圧ですね!これが使えたら強いわ!」

「これが試合で使えたら、相手に何もさせないで、打つことができますね!」

「こんなこと、これまで全然できなかったのに、できるようにしていただいて、ありがとうございます!」

ここからは、縮地法の稽古に入りました。

立って、足を左右に肩幅に開き、縮地法の一番の基本の形で、前進してみました。

「跳んでないですね!1ミリたりとも、体重移動もしてないですね!」

ジャンプも前への体重移動もしないで、両足同時に滑らせて進む、気配のない移動法です。

次は、右半身になり、正眼に構えて、縮地法で前進してみました。

ジャンプも前への体重移動もせず、前足、後ろ足を同時に滑らせて前進します。

「スタンスが変わらないですね!これは相手からは、動き出しがわからないですね!」

スタンスを広げず、狭めず、構えたときの幅を保ったまま、前進するわけですね。

次は、縮地法に、腰を切るということを加えてみました。

腰を左に切りながら、縮地法で前進してみました。

「やっぱり、これが一番相手の動きをかわしやすいですね!」

相手の突進を右にかわして、相手の左死角から打突で反撃する動きを、一挙動にするんです。

さらに、縮地法で、腰を右に切ってみました。

「なるほど!全て紙一重でかわせるってことですね!」

逆半身になりながら、相手の右死角から打突で反撃する動きを、一挙動で行うわけです。

「いや~っ、まさか今日、こんなブレイクスルーが起こるとは思ってなかったですね!」

「本当に、正中線と臍下丹田がちゃんと意識できてたら、もう無敵っていうか、何でもできるんですね!」

「これまであれだけ苦戦したことが、今日は百発百中でできちゃいましたからね!」

「本当に、ここのカリキュラムが凄いっていうか、システマチックにできてるんだなって思いました!」

縮地法で、気配や起こりなく近づき、払い落としで相手を無防備にし、一方的に勝ちたいんです。

縮地法は、もしかしたら、難しい極意のように思われているかも知れませんね。

しかし、縮地法は習得できる技術であり、その第一歩は、姿勢に気をつけることにあります。

普段から、姿勢が前のめりにならないように、頭を前に出さないことを、心がけてみるといいですよ。









東京・下北沢の合気柔術 啓真道

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居着かない足運び、浸透する力、相手と一体になる技法の稽古を通して、浮身や合気の習得を目指します。

体格差や体重差を覆して、相手を崩して無力化することを目的としています。