リーマン・ショックが起きた後も、
私は1棟目のアパート経営を続けながら、
繰り上げ返済を継続していた。

2009年には、1棟目の融資を受けていた O銀行 に対して
100万円の繰り上げ返済 を行っている。

収入が減った時期でも、
生活費を抑え、投資と返済を続けるという“型”は崩さなかった。

 

 

2棟目を意識し始めた理由──規模を大きくしたいという思い
 

私はもともと、
不動産経営は規模を大きくしていきたい と考えていた。

1棟目の経営が安定してきたことで、
次の一歩をどう踏み出すかを考えるようになった。

ただ、
どの会社の物件で増やしていくのか  
という点については慎重だった。

1棟目の物件を建てた S社 に対して不満があったわけではないが、
2棟目以降も同じ会社で続けていくのは、
自分の投資方針とは少し違うのではないか、
という感覚があった。

そんな時に出会ったのが、
I社の物件 だった。

 

 

I社の物件との出会い
 

名古屋市内で行われていたアパートの内覧会を知り、
実際に見学に行った。

その物件は I社(福岡で創業し、名古屋オフィスで展開していた会社) が建築したものだった。

初めて見た時の印象は、
「洗練されている」「スタイリッシュだな」 というものだった。

外観も内装も、若い人に好まれそうなデザインで、
1棟目の S社 の“統一された仕様”とはまったく違う雰囲気だった。

I社の物件は、
1棟1棟デザイナーが設計し、同じ建物が基本的に存在しない。  
その点も強く印象に残った。

 

 

I社の社長がわざわざ会いに来てくれた
 

営業担当の方と話を進めていく中で、
今でも強く印象に残っている出来事がある。

I社の社長が名古屋に来た際、
投資家である私と会うために時間を作ってくださった。

しかも、私がオフィスに行ったのではなく、
私の住んでいる場所の近くまで来てくださった。

そこで、
自社の物件づくりへの想いや、
会社としての姿勢を熱く語ってくださった。

この出来事は、
I社に対する信頼感を強くした。

 

 

名古屋オフィスで見た「空室への姿勢」
 

別の日にI社の名古屋オフィスを訪れた時、
ミーティングスペースのホワイトボードに、

  • 現在の空室数
  • 長期間空室になっている部屋数(10室未満)

が手書きで記載されていた。

担当者に詳しく聞くと、

  • 空室はオーナーにとって最も悪い
  • I社としても空室ゼロを目指している
  • 長期空室があるのは物件だけでなく、自分たちの責任でもある
  • だからこそ、長期空室をゼロにするための活動を徹底している

という話だった。

この姿勢は、
1棟目で経験した S社 とは少し違う印象だった。
 

 

1棟目と2棟目──同じ満室保証でも、スタートはまったく違った
 

S社の物件も、I社の物件も、
どちらも 満室保証 が付いている点は同じだった。

ただ、実際の入居状況には大きな違いがあった。

1棟目の福岡市の物件(S社)は、
2004年7月の経営スタートから満室になるまで約2年 を要している。

一方で、
2棟目の名古屋市南区の物件(I社)は、
2011年2月の経営開始時点で満室 だった。

(満室にするために、I社も手を尽くしているようです。詳しくは機会がありましたら・・・)

この差は、会社の違いだけではなく、
スタートした時期の違い が大きいと感じている。

  • 福岡市(S社):7月スタート(閑散期)
  • 名古屋市南区(I社):2月スタート(1〜3月の繁忙期)

不動産業界では、
1〜3月は一年で最も入居が決まりやすい時期であり、
7月は比較的動きが少ない。

そのため、
名古屋の物件が満室でスタートしたのは、
繁忙期に経営を開始できたことが大きかった のだと思う。

ただ、福岡市の物件は翌年3月末でも満室にはなっていないので、
単純に時期だけの問題ではなく、
地域性や競争環境の違い もあったのだろう。

 

 

投資家としての判断は、最終的には自分の責任
 

S社とI社では、
物件の特徴や空室への向き合い方に違いがあると感じた。

ただ、
どちらが良い・悪いという話ではない。

1棟目の物件を選んだのも、
2棟目の物件を選んだのも、
最終的には 投資家である自分自身の判断 だ。

結果として、

  • S社の物件は満室まで時間がかかった
  • I社の物件は満室でスタートした

という違いはあったが、
それは会社の問題というよりも、

  • スタート時期
  • 地域性
  • 競争環境
  • そして自分の判断

こうした複数の要素が重なった結果だと思っている。

 

 

2010年7月26日、2棟目の契約へ
 

営業担当の方と話を進めていき、
2010年7月26日 に契約を結ぶことになった。

場所は、
愛知県名古屋市南区。
木造8戸のアパート。


今回は建築前の契約で、
建築資金もこちらが銀行から借り入れる方式だった。

融資は、

  • S銀行
  • 借入額:6,300万円
  • 融資期間:30年
  • 金利:4.5%

という条件だった。

 

 

2011年1月末に工事完了、2月から満室でスタート
 

工事は順調に進み、
2011年1月末に建物が完成。

そして翌月、
2011年2月から入居が始まり、
2棟目のアパート経営が満室でスタートした。

 

 

次回予告:2012年3月、1棟目の融資に大きな動きがある
 

2棟目の経営が順調にスタートした翌年、
2012年3月。

私は、
1棟目の融資について大きな決断 をすることになる。

それが、
O銀行から別の銀行への“借り換え” だ。

この借り換えは、
私の不動産経営にとって大きな意味を持つ出来事だった。

その話を、次回書いていきたいと思う。