リーマン・ショックが起きた後も、
私は1棟目のアパート経営を続けながら、
繰り上げ返済を継続していた。
2009年には、1棟目の融資を受けていた O銀行 に対して
100万円の繰り上げ返済 を行っている。
収入が減った時期でも、
生活費を抑え、投資と返済を続けるという“型”は崩さなかった。
■ 2棟目を意識し始めた理由──規模を大きくしたいという思い
私はもともと、
不動産経営は規模を大きくしていきたい と考えていた。
1棟目の経営が安定してきたことで、
次の一歩をどう踏み出すかを考えるようになった。
ただ、
どの会社の物件で増やしていくのか
という点については慎重だった。
1棟目の物件を建てた S社 に対して不満があったわけではないが、
2棟目以降も同じ会社で続けていくのは、
自分の投資方針とは少し違うのではないか、
という感覚があった。
そんな時に出会ったのが、
I社の物件 だった。
■ I社の物件との出会い
名古屋市内で行われていたアパートの内覧会を知り、
実際に見学に行った。
その物件は I社(福岡で創業し、名古屋オフィスで展開していた会社) が建築したものだった。
初めて見た時の印象は、
「洗練されている」「スタイリッシュだな」 というものだった。
外観も内装も、若い人に好まれそうなデザインで、
1棟目の S社 の“統一された仕様”とはまったく違う雰囲気だった。
I社の物件は、
1棟1棟デザイナーが設計し、同じ建物が基本的に存在しない。
その点も強く印象に残った。
■ I社の社長がわざわざ会いに来てくれた
営業担当の方と話を進めていく中で、
今でも強く印象に残っている出来事がある。
I社の社長が名古屋に来た際、
投資家である私と会うために時間を作ってくださった。
しかも、私がオフィスに行ったのではなく、
私の住んでいる場所の近くまで来てくださった。
そこで、
自社の物件づくりへの想いや、
会社としての姿勢を熱く語ってくださった。
この出来事は、
I社に対する信頼感を強くした。
■ 名古屋オフィスで見た「空室への姿勢」
別の日にI社の名古屋オフィスを訪れた時、
ミーティングスペースのホワイトボードに、
- 現在の空室数
- 長期間空室になっている部屋数(10室未満)
が手書きで記載されていた。
担当者に詳しく聞くと、
- 空室はオーナーにとって最も悪い
- I社としても空室ゼロを目指している
- 長期空室があるのは物件だけでなく、自分たちの責任でもある
- だからこそ、長期空室をゼロにするための活動を徹底している
という話だった。
この姿勢は、
1棟目で経験した S社 とは少し違う印象だった。
■ 1棟目と2棟目──同じ満室保証でも、スタートはまったく違った
S社の物件も、I社の物件も、
どちらも 満室保証 が付いている点は同じだった。
ただ、実際の入居状況には大きな違いがあった。
1棟目の福岡市の物件(S社)は、
2004年7月の経営スタートから満室になるまで約2年 を要している。
一方で、
2棟目の名古屋市南区の物件(I社)は、
2011年2月の経営開始時点で満室 だった。
(満室にするために、I社も手を尽くしているようです。詳しくは機会がありましたら・・・)
この差は、会社の違いだけではなく、
スタートした時期の違い が大きいと感じている。
- 福岡市(S社):7月スタート(閑散期)
- 名古屋市南区(I社):2月スタート(1〜3月の繁忙期)
不動産業界では、
1〜3月は一年で最も入居が決まりやすい時期であり、
7月は比較的動きが少ない。
そのため、
名古屋の物件が満室でスタートしたのは、
繁忙期に経営を開始できたことが大きかった のだと思う。
ただ、福岡市の物件は翌年3月末でも満室にはなっていないので、
単純に時期だけの問題ではなく、
地域性や競争環境の違い もあったのだろう。
■ 投資家としての判断は、最終的には自分の責任
S社とI社では、
物件の特徴や空室への向き合い方に違いがあると感じた。
ただ、
どちらが良い・悪いという話ではない。
1棟目の物件を選んだのも、
2棟目の物件を選んだのも、
最終的には 投資家である自分自身の判断 だ。
結果として、
- S社の物件は満室まで時間がかかった
- I社の物件は満室でスタートした
という違いはあったが、
それは会社の問題というよりも、
- スタート時期
- 地域性
- 競争環境
- そして自分の判断
こうした複数の要素が重なった結果だと思っている。
■ 2010年7月26日、2棟目の契約へ
営業担当の方と話を進めていき、
2010年7月26日 に契約を結ぶことになった。
場所は、
愛知県名古屋市南区。
木造8戸のアパート。
今回は建築前の契約で、
建築資金もこちらが銀行から借り入れる方式だった。
融資は、
- S銀行
- 借入額:6,300万円
- 融資期間:30年
- 金利:4.5%
という条件だった。
■ 2011年1月末に工事完了、2月から満室でスタート
工事は順調に進み、
2011年1月末に建物が完成。
そして翌月、
2011年2月から入居が始まり、
2棟目のアパート経営が満室でスタートした。
■ 次回予告:2012年3月、1棟目の融資に大きな動きがある
2棟目の経営が順調にスタートした翌年、
2012年3月。
私は、
1棟目の融資について大きな決断 をすることになる。
それが、
O銀行から別の銀行への“借り換え” だ。
この借り換えは、
私の不動産経営にとって大きな意味を持つ出来事だった。
その話を、次回書いていきたいと思う。