10月7日の米国株式市場は主要3指数がそろって下落した。

  • ダウ平均:51,179.87(▲341.41、▲0.66%)
  • S&P500:7,801.77(▲17.16、▲0.22%)
  • ナスダック:27,538.69(▲61.20、▲0.22%)

前日にS&P500が過去最高値を更新していたこともあり、利益確定売りが出やすい地合いだった。

さらに、

  • 原油価格の上昇
  • 米長期金利の上昇
  • FOMC議事録のタカ派的内容

が重荷となり、主要指数はそろって反落した。

 

 

■ 原油高とFOMC議事録が重荷に

今回の相場で最も意識されたのは原油価格と金利の動きだ。

ホルムズ海峡周辺ではタンカーへの攻撃が増加しており、中東情勢への警戒感から原油価格が上昇した。

また、9月FOMC議事録では、

  • 19人の委員全員が利上げを支持
  • インフレ圧力への警戒が継続
  • 年内追加利上げの可能性も示唆

という内容が確認された。

前回の雇用統計発表後には利上げ懸念後退が意識されたが、今回はややタカ派的な内容が改めて意識された形となった。

 

 

■ NYダウのチャート分析


今回の記事では、個別銘柄よりもまずNYダウ全体の動きを確認しておきたい。
過去6か月の日足チャートを見ると、NYダウは8月後半に55,000ドル近辺まで上昇した後、現在は調整局面に入っている。

今回の反落によって、

  • 9日移動平均線
  • 13日移動平均線

を下回る動きとなった。
短期的にはやや弱い形となっている。

 

 

 

■ それでも中期トレンドは維持
一方で注目したいのは26日移動平均線だ。
 

チャートを見る限り、
26日線は依然として上向きで推移している。
また、現在の株価は50,000ドル台を維持しており、直近の調整局面でも大きく崩れてはいない。

そのため現時点では、
上昇トレンド終了というより、高値圏での調整局面
と考える方が自然に見える。

 

 

■ 市場の焦点は決算シーズンへ
ニュースでも指摘されていたように、市場の関心は徐々に決算発表へ移りつつある。

今後は、

  • 企業業績が現在の株価を支えられるか
  • AI関連投資が継続するか
  • 金利上昇の影響がどこまで広がるか

が焦点になりそうだ。

 

 

■ NYダウ寄与度ランキング


今回の寄与度ランキングを見ると興味深い特徴があった。
上位には、

  • アムジェン
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン
  • メルク

など医薬品株が並んでいる。

一方で、

  • アマゾン
  • アップル
  • アルファベット
  • マイクロソフト

といった大型ハイテク株もプラス寄与となった。

つまり今回の相場は、
AI関連が崩れたわけではなく、ディフェンシブ銘柄への資金シフトが一部で進んだ相場
と見ることができそうだ。

 

 

■ アムジェン(AMGN)を確認


今回取り上げる銘柄はアムジェンだ。
寄与度ランキングではトップとなり、ダウ平均を大きく押し上げた。

チャートを見ると、
昨年末から大きく上昇し、現在も400ドル台の高値圏を維持している。
8月には447ドル台の高値を付け、その後は調整局面にあるものの、中長期の上昇基調は崩れていないように見える。

今回アムジェンが買われた背景には、

  • 原油高
  • 金利上昇懸念
  • 利上げ継続観測

といった要因を受け、
比較的景気変動の影響を受けにくい医薬品株へ資金が向かったことがありそうだ。

 

 

 

■ AI需要への期待は継続


今回の米国市場は下落したものの、AI関連のニュースは引き続き豊富だった。

  • マイクロンの目標株価引き上げ
  • SpaceXによるNVDA向け大型投資計画
  • Googleのデータセンター向け電力契約
  • AIインフラ企業の業績上方修正

などを見る限り、
AI需要そのものが後退しているようには見えない。

むしろ市場は、
半導体だけでなく、

  • データセンター
  • 電力
  • AIインフラ

へと関心を広げているようにも感じる。

 

 

■ 日本株は7万円割れスタート


米国株安を受け、日本市場も軟調なスタートとなった。

日経225先物

  • 69,790円(▲570円)


CME日経平均先物

  • 円建て:69,850円
  • ドル建て:69,875円

となっている。

 

 

■ 実際の寄り付き
日経平均は

69,840円(▲195円)

でスタートした。

さらに9時5分時点では、

▲409円安

まで下げ幅を広げている。

 

 

■ 利益確定売り継続が意識される展開
背景には、

  • 米国株安
  • 金利上昇懸念
  • 利益確定売り

がある。
特に日経平均は9月16日以降、6,500円超上昇してきたことから、短期的な過熱感も意識されやすい。
 

ただし一方で、
7万円近辺では押し目買い需要も観測されており、
決算発表シーズン入りによる好業績銘柄への物色も相場の支えとなりそうだ。

 

 

■ まとめ


10月7日の米国市場は、
原油高とFOMC議事録を受けて主要指数が反落した一日
となった。
ただし、NYダウのチャートを見る限り中期上昇トレンドは維持されており、現時点では高値圏での調整局面と考えられる。

また、AI関連ニュースは引き続き豊富であり、テーマそのものが崩れた印象はない。
日本市場は7万円を割り込んでスタートしたものの、

  • 金利動向
  • 中東情勢
  • 決算発表
  • AI関連株の強弱

などを見極めながら、押し目買いが入るかどうかに注目したいところだ😊