10月1日の米国株式市場は主要指数がそろって小幅高となった。

  • ダウ平均:50,926.56(+20.51、+0.04%)
  • S&P500:7,666.45(+14.91、+0.19%)
  • ナスダック:26,871.60(+10.54、+0.04%)

数字だけを見ると方向感に欠ける展開だったけれど、相場の中身を見ていくと少し違った景色が見えてくる。

市場では、

  • イラン情勢
  • 原油高
  • インフレ長期化
  • 金利上昇

といった懸念が続いている。
一方で、AI関連需要に対する期待は依然として強く、半導体関連には継続して資金が向かっているようだ。

 

 

■ AI需要への期待はむしろ強まる


今回のニュースで特に注目したいのは、
「来年も半導体メモリー不足が続く可能性がある」
という見方が示されたことだ。

市場では高帯域幅メモリー(HBM)の需要が依然として強く、需要減速懸念は行き過ぎではないかとの声も出ている。
AIサーバー向け需要は引き続き拡大しており、AI関連投資がまだ終わっていないことを示唆する内容だったように思う。

 

 

■ NYダウの寄与度ランキング


ダウ平均はわずか20ドル高だったものの、寄与度ランキングを見ると強さの見える銘柄もあった。

プラス寄与上位

  • CAT(キャタピラー):+95.80
  • CRM(セールスフォース):+43.84
  • BA(ボーイング):+38.36
  • IBM(IBM):+35.03
  • TRV(トラベラーズ):+31.58

特にキャタピラーだけで約96ドル分の押し上げ効果があり、ダウ平均の上昇に大きく貢献した。

また、

  • NVDA(エヌビディア):+15.27
  • JPM(JPモルガン):+14.47

なども堅調だった。

今回の寄与度ランキングを見る限り、
「指数は動かなくても、AI関連や景気敏感株には資金が向かっている」
という印象を受ける。

 

 

■ NYダウのチャート分析


NYダウの過去6か月の日足チャートを見ると、依然として調整局面が続いている。
8月上旬に54,000ドル台を付けたあと、
直近では50,000ドル近辺まで下落してきた。

現在は、

  • MA5:下向き
  • MA25:下向き
  • MA75:横ばい

という状況。

チャートだけを見ると決して強い形ではない。
ただし50,000ドル近辺では買いも入りやすくなっており、
完全な弱気相場というよりは、
調整局面の中で下値を探る展開

に見える。

 

 

 

■ マイクロン(MU)のチャート分析


今回取り上げたい銘柄は、ニュースでも話題となったMU(マイクロン)だ。
好決算を発表したにもかかわらず、株価の反応は限定的だった。
ただ、チャートを見るとその理由も見えてくる。

4月以降、

  • 5月19日:652.21
  • 6月25日:1,255.00

まで急騰。
わずか数か月で株価は約2倍近くまで上昇した。
つまり市場はかなり早い段階から、
AI向けメモリー需要拡大を織り込んでいたことになる。

その後は、

  • 7月29日:737.88

まで大きく調整したものの、
直近では

  • 8月17日:1,036.13
  • 9月25日:1,108.72

と高値を切り上げている。

現在の移動平均線は、

  • MA5:1,072.77
  • MA25:1,003.99
  • MA75:973.94

となっており、
株価はすべての移動平均線の上に位置している。
チャートだけを見ると非常に強い形だ。
 

今回の好決算で株価が大きく上昇しなかったのは、
業績が悪いからではなく、市場がすでに高い期待を織り込んでいたため
と考える方が自然かもしれないね。

個人的には、マイクロンは今のAI相場の期待と不安を最も表している銘柄の一つだと思う。

 

 

 

■ 10月2日の日本株見通し


米国株は小幅高だったものの、日本株先物は弱い動きとなっている。

大阪取引所

  • 日経225先物:68,460円(▲550円)
  • TOPIX先物:4,101.5(▲35.5)

 

CME日経平均先物

  • 円建て:68,520円(▲490円)
  • ドル建て:68,555円(▲455円)

 

昨日の日経平均が1,272円高と急騰したことを考えると、
今日は利益確定売りが出やすい地合いになりそうだ。

 

 

■ 日本株の注目ポイント


指数そのものは軟調スタートが予想される。
一方で、

  • アドバンテスト
  • 東京エレクトロン
  • ディスコ
  • レーザーテック
  • キオクシア

といったAI・半導体関連株については、米国のAI需要拡大期待が引き続き支えになりそうだ。

そのため、
指数は反落しても、半導体関連は比較的底堅い
という展開を想定している。

 

 

■ まとめ


10月1日の米国市場は小幅高だった。


ただし相場の中身を見ると、

  • AI需要拡大期待
  • HBM需要増加
  • 半導体供給不足懸念

など、AI関連への期待は引き続き強いことが確認できた。

一方、日本株は前日の急騰に対する反動や雇用統計前の様子見ムードもあり、利益確定売り優勢で始まりそうだ。
ただ、AI・半導体関連への資金流入は継続しており、
「指数は弱くても半導体株は底堅い」
そんな相場になりそうな気がしている😊