本日の結論
 

東京市場は、AI・半導体関連を中心に買い戻しが継続し、日経平均は約1ヵ月ぶりの高値水準を回復した。  
韓国KOSPIの大幅高が追い風となり、後場にかけて先物主導で上値を追う展開。
日経平均は 5日・25日線のゴールデンクロス(GC)を形成し、上値指向が強まった。
TOPIXは 史上最高値を更新し、相場の主役がTOPIX側に移っていることが鮮明となった。

 

 

■ 市況の全体像(8月12日)
 

  • 日経平均:67,524.06(+553.84、+0.83%)続伸
  • TOPIX:4,139.24(史上最高値を更新)
  • 売買代金:9兆4,421億円(連日10兆円割れ)
  • 売買高:25億2,278万株

前場はCPI発表を控え様子見ムードだったが、
後場に入るとリスク選好の流れが強まり、
AI・半導体関連を中心に買いが広がった。

 

 

■ 本日のポイント
 

  1. 日経平均は続伸し、約1ヵ月ぶりの高値水準を回復
  2. AI・半導体関連中心に買い戻し、KOSPI高が追い風
  3. 日経平均は5日・25日線のゴールデンクロスを形成
  4. 銀行株が強く、TOPIXは史上最高値を更新
  5. 値上がり銘柄は63%にとどまり、選別色が強い

 

 

■ 東京市場の背景(米国市場の影響)
 

前日の米国市場ではNYダウが −184ドル と続落。
原油高やCPI発表前の持ち高調整が背景。

しかし東京市場では、

  • AI・半導体関連の買い戻し継続
  • 韓国KOSPIが大幅高
  • 電子部品株にも物色が波及
  • 銀行株が強く、TOPIXは史上最高値更新

と、アジア株高の流れが日本株にも波及した。

 

 

■ 日経平均のチャート分析(過去6カ月)
 

日経平均は 6月の高値(72,831円)から7月にかけて調整した後、
7月末に底打ちし、8月に入り反発トレンドが鮮明となっている。

  • 7月29日:60,448円(調整の底)
  • 8月12日:67,524円(続伸)

移動平均線では、

  • MA5(短期):上向き
  • MA25(中期):上向き
  • MA75(長期):緩やかに上向き

そして昨日、
5日線が25日線を上抜け、ゴールデンクロス(GC)を形成。

→ 上昇トレンドへの転換を示すシグナル
→ 後場の上値追いを裏付ける形

 

 

 

■ TOPIX:過去6カ月の日足チャート分析(2026/08/12)
 

TOPIXは史上最高値を更新した。
日経平均よりも強いトレンドが続いている。

① 6月の高値(4,103)を突破し、史上最高値を更新

  • 6月22日:4,103
  • 7月:調整
  • 8月12日:4,139(史上最高値)

調整を挟みながら高値を更新する強いトレンド

② 移動平均線は「短期・中期・長期すべて上向き」

  • MA5:上向き
  • MA25:上向き
  • MA75:上向き

日経平均よりもトレンドが安定している

③ 広範囲の買いが入り、TOPIX主導の相場へ
銀行株・バリュー株への資金流入が強く、
AI・半導体以外にも買いが広がった。

④ 結論
✔ TOPIXは“強気相場のど真ん中”にある
✔ 日経平均よりもトレンドが強く、相場の主役はTOPIX
✔ 市場全体のセンチメントの強さが鮮明

 

 

 

■ 日経平均の寄与度分析
 

日経平均の上昇幅(+553円)のうち、
上位5銘柄で約357円(約64%)を構成。


✔ プラス寄与度(上位10銘柄)

  • 東エレク:+148.84
  • アドテスト:+69.99
  • リクルート:+49.78
  • フジクラ:+44.25
  • キオクシア:+43.65
  • イビデン:+40.23
  • ファナック:+35.70
  • TDK:+34.70
  • SBG:+28.96
  • 太陽誘電:+24.04

半導体・電子部品関連が強く、銀行株も寄与

✔ マイナス寄与度(上位5銘柄)

  • ファストリ
  • ダイキン
  • 豊田通商
  • ニトリHD
  • 大塚HD

→ 合計 −117円

 

 

■ 個別銘柄の動向
 

✔ 上昇(AI・半導体・電子部品・銀行)
キオクシア、太陽誘電、村田製作所、イビデン、アドテスト、東エレク、三井住友FG、リクルート、レゾナックHD、任天堂、シナネンHD(ストップ高)、ソリトンシステムズ、日東紡績。

✔ 下落(ハイテク一部・素材・消費)
レーザーテック、ファーストリテイリング、住友金属鉱山、ダイキン、サンリオ(値下がり率トップ)、楽天G、ツバキ・ナカシマ、メック、アニコムHD、ラウンドワン、平田機工。

 

 

■ キオクシアホールディングス(285A)のチャート分析(過去6カ月)
 

キオクシアは 6月22日に112,700円の高値を付けた後、急落した銘柄
投資家の注目度が非常に高い。

① 急騰 → 過熱 → 急落の典型的なバブル型チャート

  • 4月〜6月:3万円 → 11万円へ急騰
  • 6月22日:112,700円(ピーク)
  • 7月:急落し3万円台へ

→ 明らかに過熱した値動き。

② 7月末に下落が一旦止まり、8月に自律反発

  • 7月30日:36,020円付近で下落が止まる
  • 8月12日:49,870円(+3.87%)

底打ち感が出てきた

③ 移動平均線は「短期は反発、中期・長期は下落トレンド」

  • MA5:上向き
  • MA25:下向き
  • MA75:下向き

短期は反発しているが、本格上昇トレンドにはまだ転じていない

④ 出来高は急増し、投資家の関心が高い
→ 急落後の戻り局面で短期筋が積極的に売買。

⑤ 結論
✔ キオクシアは「急落後の戻り局面」にある
✔ 下落は一旦止まった可能性が高い
✔ ただし再上昇には“もう一段の材料”が必要
✔ 投資家が気にする「底打ち感」は確かに出てきている

 

 

 

■ 総括:日本市場の現在地
 

昨日の日本市場は、

✔ AI・半導体関連中心に買い戻しが継続
✔ 韓国KOSPIの大幅高が追い風
✔ 日経平均はGC形成で上昇トレンドが鮮明
✔ 銀行株が強く、TOPIXは史上最高値更新
✔ キオクシアは急落後の戻り局面で底打ち感
✔ 個別株は選別色が強い

という構図だった。