■ 本日の結論
今日の東京市場は、自律反発で日経平均が3日ぶりに反発した一日となった。
前場中盤には一時1500円近い上昇を見せたものの、上値は重く戻り売りが優勢。
TOPIXはマイナス着地となり、指数の強さは限定的だった。
市場を支えたのは アドバンテストの業績上方修正による急伸で、
この1銘柄だけで日経平均を 660円押し上げるなど、寄与度の偏りが大きい一日だった。
■ 市況の全体像
日経平均株価は 前日比 +433.24円(+0.71%)の反発。
売買代金は 12兆6645億円と高水準を維持している。
背景には以下の要因がある:
- 前日の米国株は NYダウ -1153ドルの大幅安
- 中東情勢の緊迫化で原油高 → インフレ警戒
- FOMCは政策金利据え置き → FRBのインフレ対応が後手に回る懸念
- 韓国株はサムスン好決算で上昇も、買い一巡後に値を消す
- 日本株もこれに連動し、前場の急騰後は戻り売りが優勢
プライム市場の値上がり銘柄は 34% にとどまり、
指数の上昇ほど市場全体の強さは感じられない構図だった。
■ 半導体セクターの動向
今日の反発の中心は アドバンテスト(6857)。
- 通期予想の上方修正
- 半導体検査装置の需要が底堅い
- 市場予想を上回る決算内容
この1銘柄が日経平均を 660円押し上げるという異例の寄与度となり、
半導体セクター全体の反発を牽引した。
他にも、
- キオクシア
- 東京エレクトロン
- 信越化学
- ディスコ
- イビデン
- 村田製作所
- TDK
- ファナック
など主要半導体関連が揃って上昇に転じた。
ただし、
上値は重く、戻り売りが出やすい地合いである点は変わらない。
■ 業種別動向
東証33業種のうち 上昇は5業種のみ。
上昇率上位は以下の通り:
- 電気機器(半導体)
- その他製品
- 非鉄金属
- 精密機器
- 鉱業
半導体関連の反発が業種別でも最上位となった。
一方、下落率上位は:
- 証券・商品
- 銀行業
- その他金融業
- 水産・農林業
- 空運業
金融系が弱く、TOPIXがマイナス着地となった理由がここにある。
■ 日経平均のチャート分析(過去6カ月)
日経平均は 6月22日の高値 72,831円 を起点に下降トレンドが継続している。
- 7月29日安値:60,448円
- 今日の反発:61,867円
今日の反発はあるものの、
下降トレンドの中の自律反発という位置づけで、
トレンド自体が変わったわけではない。
ローソク足は 長い上ヒゲを形成し、
買い一巡後に戻り売りが出たことを示す。
出来高は 2.2億株と昨日より減少し、
市場全体の慎重姿勢は変わっていない。
■ 寄与度ランキング
今日の寄与度は非常に偏りが大きい。
✔ プラス寄与度(上位5銘柄)
- アドテスト:+660円
- 東エレク:+225円
- TDK:+32.94円
- ファナック:+26.99円
- キオクシア:+26.28円
→ 合計 +972円
アドテスト1銘柄で 日経平均の上昇幅を大きく上回る寄与度となった。
✔ マイナス寄与度(上位5銘柄)
- ファーストリテイリング
- ソフトバンクG
- コナミG
- KDDI
- リクルート
→ 合計 -319円
半導体以外は総じて弱く、
指数の上昇は「半導体だけが支えた」構図となった。
■ アドバンテストのチャート分析(過去6カ月)
アドバンテストは今日の反発の中心。
- 6月25日高値:35,940円
- 7月29日安値:24,135円(-32%)
- 今日の終値:27,935円(+10.85%)
決算上方修正を受けて 大陽線を形成し、
出来高は 1,146万株と急増。
短期線(MA5)は反転したが、
中期・長期線(MA25・MA75)は下向きのままで、
トレンド自体は下降の途中。
今日の急騰は 材料による需給改善が主因で、
トレンド転換ではない。
■ 総括:相場の現在地
今日の東京市場は、
半導体セクターの自律反発が指数を押し上げた一日だった。
ただし、
- 上値は重い
- TOPIXはマイナス
- 値上がり銘柄は34%のみ
- 半導体以外は総じて弱い
- 戻り売りが優勢
という構図から、
市場全体の強さは限定的で、
「半導体だけが支えた反発」であることが明確。
半導体セクターの反発が続くかどうかが、
今後の相場の方向性を左右する局面に入っている。

