本日の結論
 

今日の東京市場は、自律反発で日経平均が3日ぶりに反発した一日となった。
前場中盤には一時1500円近い上昇を見せたものの、上値は重く戻り売りが優勢。
TOPIXはマイナス着地となり、指数の強さは限定的だった。

市場を支えたのは アドバンテストの業績上方修正による急伸で、
この1銘柄だけで日経平均を 660円押し上げるなど、寄与度の偏りが大きい一日だった。

 

 

市況の全体像
 

日経平均株価は 前日比 +433.24円(+0.71%)の反発
売買代金は 12兆6645億円と高水準を維持している。

背景には以下の要因がある:

  • 前日の米国株は NYダウ -1153ドルの大幅安
  • 中東情勢の緊迫化で原油高 → インフレ警戒
  • FOMCは政策金利据え置き → FRBのインフレ対応が後手に回る懸念
  • 韓国株はサムスン好決算で上昇も、買い一巡後に値を消す
  • 日本株もこれに連動し、前場の急騰後は戻り売りが優勢

プライム市場の値上がり銘柄は 34% にとどまり、
指数の上昇ほど市場全体の強さは感じられない構図だった。

 

 

半導体セクターの動向
 

今日の反発の中心は アドバンテスト(6857)

  • 通期予想の上方修正
  • 半導体検査装置の需要が底堅い
  • 市場予想を上回る決算内容

この1銘柄が日経平均を 660円押し上げるという異例の寄与度となり、
半導体セクター全体の反発を牽引した。

他にも、

  • キオクシア
  • 東京エレクトロン
  • 信越化学
  • ディスコ
  • イビデン
  • 村田製作所
  • TDK
  • ファナック

など主要半導体関連が揃って上昇に転じた。

ただし、
上値は重く、戻り売りが出やすい地合いである点は変わらない。

 

 

業種別動向
 

東証33業種のうち 上昇は5業種のみ

上昇率上位は以下の通り:

  • 電気機器(半導体)
  • その他製品
  • 非鉄金属
  • 精密機器
  • 鉱業

半導体関連の反発が業種別でも最上位となった。

一方、下落率上位は:

  • 証券・商品
  • 銀行業
  • その他金融業
  • 水産・農林業
  • 空運業

金融系が弱く、TOPIXがマイナス着地となった理由がここにある。

 

 

日経平均のチャート分析(過去6カ月)
 

日経平均は 6月22日の高値 72,831円 を起点に下降トレンドが継続している。

  • 7月29日安値:60,448円
  • 今日の反発:61,867円

今日の反発はあるものの、
下降トレンドの中の自律反発という位置づけで、
トレンド自体が変わったわけではない。

ローソク足は 長い上ヒゲを形成し、
買い一巡後に戻り売りが出たことを示す。

出来高は 2.2億株と昨日より減少し、
市場全体の慎重姿勢は変わっていない。

 

 

 

寄与度ランキング
 

今日の寄与度は非常に偏りが大きい。

✔ プラス寄与度(上位5銘柄)

  • アドテスト:+660円
  • 東エレク:+225円
  • TDK:+32.94円
  • ファナック:+26.99円
  • キオクシア:+26.28円

合計 +972円
アドテスト1銘柄で 日経平均の上昇幅を大きく上回る寄与度となった。

✔ マイナス寄与度(上位5銘柄)

  • ファーストリテイリング
  • ソフトバンクG
  • コナミG
  • KDDI
  • リクルート

合計 -319円
半導体以外は総じて弱く、
指数の上昇は「半導体だけが支えた」構図となった。

 

 

アドバンテストのチャート分析(過去6カ月)
 

アドバンテストは今日の反発の中心。

  • 6月25日高値:35,940円
  • 7月29日安値:24,135円(-32%)
  • 今日の終値:27,935円(+10.85%)

決算上方修正を受けて 大陽線を形成し、
出来高は 1,146万株と急増。

短期線(MA5)は反転したが、
中期・長期線(MA25・MA75)は下向きのままで、
トレンド自体は下降の途中。

今日の急騰は 材料による需給改善が主因で、
トレンド転換ではない

 

 

 

総括:相場の現在地
 

今日の東京市場は、
半導体セクターの自律反発が指数を押し上げた一日だった。

ただし、

  • 上値は重い
  • TOPIXはマイナス
  • 値上がり銘柄は34%のみ
  • 半導体以外は総じて弱い
  • 戻り売りが優勢

という構図から、
市場全体の強さは限定的で、
「半導体だけが支えた反発」であることが明確。

半導体セクターの反発が続くかどうかが、
今後の相場の方向性を左右する局面に入っている。