■ 本日の結論
今日の東京市場は、
「半導体セクターの総崩れが日経平均を押し下げた一日」だった。
一方で、後場には買い戻しが入り、
値上がり銘柄は全体の67%に達するなど、
市場全体の需給は崩れていない。
指数は大きく下げたが、
その背景は“半導体セクターのピークアウト”に集中している。
■ 市況の全体像
日経平均株価は 前日比 -930.73円(-1.49%)の大幅続落。
一時は 6万400円台まで売り込まれたが、後場は買い戻しで下げ渋った。
米国市場ではNYダウが3日続伸したものの、
SOX指数が4日続落したことが東京市場の重しとなった。
韓国KOSPIの急落もセンチメント悪化につながり、
アジア全体で半導体関連に逆風が吹いた。
さらに、熊本県で最大震度7の地震が発生し、
製造業のサプライチェーンリスクが意識された。
売買代金は 13兆円超と高水準で、
投資家の売買意欲は依然として強い。
■ 半導体セクターの急落が指数を直撃
今日の下落は、ほぼ半導体セクターに集中している。
- SOX指数の4日続落
- KOSPIの急落
- TSMCの需給悪化(在庫・売掛金・在庫日数の増加)
- 装置販売の鈍化
- メモリ価格の高止まり
これらが複合的に作用し、
日本の半導体関連株は総崩れとなった。
■ 業種別動向
東証33業種のうち 25業種が上昇。
指数は大きく下げたが、個別株はむしろ堅調だった。
上昇率上位:
- 輸送用機器
- ゴム製品
- サービス業
- 陸運業
- 空運業
下落率上位:
- 非鉄金属
- ガラス・土石
- 電気機器(半導体)
- 金属製品
- 建設業
半導体関連が崩れた一方で、
内需系・ディフェンシブが堅調だった。
これは ハイテクからディフェンシブへの資金移動 を示す。
■ 日経平均のチャート分析(過去6カ月)
日経平均は 6月22日の高値 72,831円 を起点に、
明確な下降トレンドへ移行している。
- 今日の安値:60,448円
- 下落幅:約12,000円(-16%)
移動平均線の並びは完全に下向きで、
MA25がMA75を下抜けるデッドクロスが発生。
今日のローソク足は長い下ヒゲを形成し、
前場の投げ売りと後場の買い戻しが交錯したことを示す。
出来高は 3億株超と高水準で、
トレンド転換の初期段階に見られる典型的な需給の動き。
■ 寄与度ランキングが示す「半導体主導の下落」
今日の寄与度ランキングを見ると、
指数押し下げの中心がどこにあるかが明確。
- 東エレク:-595円
- キオクシア:-144円
- イビデン:-92円
- TDK:-91円
- 村田製作所:-74円
- SCREEN:-65円
- 太陽誘電:-42円
半導体関連だけで -1,100円超の押し下げ効果。
日経平均の下げ幅(-930円)を上回るほどの影響力。
つまり、
日経平均は「半導体指数」としての性格が極めて強い」
ということが、寄与度から読み取れる。
■ 東京エレクトロンのチャート分析
東京エレクトロンは、今日の下落の中心。
- 高値(7月1日):81,260円
- 今日の安値:48,580円
- 下落幅:約40%
装置関連の需給悪化が急速に進んでおり、
TSMCの設備投資ピークアウトが直撃している。
MA25がMA75を下抜け、
トレンドは完全に下降へ転換。
出来高は 736万株と突出しており、
投げ売りと買い戻しが交錯する典型的な局面。
■ 総括:相場の現在地
今日の東京市場は、
半導体セクターのピークアウトが指数を直撃した一日だった。
- 半導体関連は総崩れ
- 日経平均は大幅続落
- しかし個別株は67%が上昇
- ディフェンシブが指数を下支え
- 市場全体の需給は崩れていない
つまり、
✔ 指数は弱い
✔ 市場は強い
✔ 半導体だけが明確にピークアウトしている
という構図が鮮明になった。

