私は30歳の時に乳癌に罹りました。
そして、私が45歳の時に母が卵巣癌になりました。
なので、「癌患者」と「癌患者の家族」という
立場の両方を経験しました。
癌患者という立場は癌にかかったショックや、
治療の選択、仕事のこと容姿のことなど
自分のことで一杯一杯でした。
母が卵巣癌に罹り、癌患者の家族という
立場になった時には全く違い、
周りの事で一杯一杯。
母が治療をスムーズに受けられるように配慮したり、
食事も食べられそうな物を用意したり、
病院やケアマネさんとのやり取りをしたり、
母の体調をチェックし
場合によっては救急に連れて行ったり。
とにかく色んな方向に気を配らなければならず、
精神的にも体力的にも消耗していました。
私が乳癌患者の時に自分のことで
一杯一杯でいることができたのは
母や父が気を配っていてくれたからだったのですね。
自分が癌患者の家族になって実感しました。
今、癌患者さんを支えている
ご家族の方もいらっしゃると思います。
あまり背負い込まずにいられるように、
人に任せられる事は任せてしまったり、
楽をできるところはなるべく楽をして
体力を温存して下さいね。