西和賀日記605回「人手4人ではかどる」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

西和賀町の特産品の筆頭「西わらび」の収穫が町内各地で今が盛りになっているようです。

 

 

西わらびは山菜の域を超えていて、食感がほかとちょっと違います。

 

 

我が大野地区でも女性陣4人が朝5時から7時ごろまで、栽培畑で収穫し、もっこり会館で選別し西和賀産業公社に出荷しています。

ナオ子さんやヤス子さんやタツ子さんミチ子さん、皆さんベテランです(子がつく名前、いいですねぇ)

朝の仕事に主婦が取り組むのは大変なことだと思います。

6月初旬まで連日続きます。

雨が降っても収穫作業は休みません。

採りごろのわらびが一日でおがって(大きくなって)規格外になってしまうからです。

ホントに頭が下がる思いで、寝ぼけまなこでウチの窓からちらりと見ています。

 

 

きょうも田植えを控えた田んぼの草刈り作業の一日でした。

ミツゾウさんと僕がレギュラーメンバーですが、きょうはキヨシさんとタツヤさんが助っ人してくれました。

キヨシさんは、きのうのブログで写真を載せた藤の花の育て親です。

実は、2人だけでは田植え(遅くても5月25日には始めたいとリョウイチさんが言っています)までに作業が終わらない見通しだったのです。

4人でやると、みるみるうちに進んでいきます。

4人とも高齢の域なんですけど、暑い中での作業にも、誰も笑顔が絶えないんです。

いい仕事をしているんだなぁ…と感じます。

 

 

遠くの焼石連峰の一角に出る雪形「股引(ももひき)」がきょうはよく見えていました。

きのうリョウイチさんに教わりました。

写真の真ん中へん、逆三角っぽい白い模様です。

 

 

拡大すると、少しは分かりやすいかな…。

写真真ん中の白い逆三角から下に伸びる雪の模様です。

もう少し前の雪がもっと残っている時には、股引みたいに見えて、「股引の真ん中が切れる前に種まきを始めなさい」という雪形なんだそうです。

当ブログで何度も書いて、くどいようですけど、雪形(ゆきがた)というのは農村民俗の最たるものなんです。

ラジオもテレビもなかった時代、天気予報は自らの観天望気で判断していたわけです。

農作業のタイミングや水の多寡は、遠くの山の雪形を見て判断していたといいます。

 (長くなるので、雪形の話は来年の雪解けのころにまた…)

 

 

草刈りを終えて、真昼温泉で汗を流して、なんかうまいもんでも食うべか…と、スーパーオセンに車を走らせたら、いつも混雑している駐車場に車が一台もありません。

定休日でした。

風呂のあと、大相撲も見ずにオセンに行くことなんて年1回くらいしかない…というのに。

外の自販機でポカリスエットを1本買って帰りました。

あしたの買い物が無性に楽しみとなりました。 (5月15日)