きのうの晴れから一転して雪の朝でした。
スローモーションみたいに落ちてくる大粒の雪を見ながら、先月発売されたキツネの本を読みました。
野生動物学者の塚田英晴さんが書いた「キツネのせかい」(緑書房、税別2200円)です。
キツネに関して僕は知らないことばかりだと実感しました。
ミミズは骨がない肉のかたまりでキツネにとって貴重なタンパク源、切らないように口でゆっくり引っ張り上げて食べるんだそうです。
冬に2頭が一緒に歩いていれば、先を歩くのはきっとメスなんだとか。
特に北海道で問題になっているキツネへの餌付けは、国民的テレビドラマだった「北の国から」が原因だったことをやんわりと批判しています。
きのう和賀川沿いをスノーハイキングした時に見たキツネの足跡。
本には寄生虫のエキノコックスのことが詳しく書かれています。
キツネの腸で成虫になるサナダムシの一種です。
びっくりしたのは、犬も「キツネと同じくらいたくさんの成虫が住みついて卵をばらまく」というのです。
若いころ山の関係者に「犬を山に連れていってはいけない」と聞いたのを思い出しました。
人が万一感染し、放っておくと死に至るんだそうです。
いつもキツネいねえかなぁ…と山を歩いていますが、夕方以降でないとなかなか目にするのは難しいようですね。
愛車トヨタ・ヤリスのオドメーター(総走行距離)が5万5555キロメートルに迫っていたのは前から気付いていました。
5ケタの数字が全部5並びになる…、つまり「55555」になるなんて、なんだか特別なことのように感じます。
3並びの時にも書いたかな…、でも5の方が格が上のような気がします。
単なる通過点に過ぎませんけど。
キツネの本を読み終えて雪もやんで、用事で出かけた金ヶ崎町で、ついに5が並ぶ瞬間が訪れたのです。
「金」がつく町にあやかって、宝くじ買ったら当たるんじゃねえかなぁと一瞬思いましたが、すぐに思い直しました。
晩酌に、キツネ色に焼いた鶏むね肉のやきとりで、密かなる記念としました。
うまいやきとりをかみしめながら、最近見たテレビニュースを思い出していました。
東京の小学校の給食が、原材料費の高騰でやりくり大変で、鶏もも肉を「むね肉に落とした」という話。
僕はむね肉ひいきなので(安いからですけど)、子供たちにもむね肉のうまさを伝えてほしいなぁと思った次第。
給食のおばさんたち、胸張って調理してほしいなぁ…。 (3月8日)