西和賀日記506回「高下岳に冬の厳しさ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

山も天気が良くなりそうだったので高下(こうげ)岳に登ることにしました。

今年最初の本格的な冬山登山です。

 

 

高畑登山口への林道は雪で入っていけないので、除雪終点に車を置きます。

 

 

1時間15分歩いて登山口に着きました。

けっこう長いウォーミングアップ…というかアプローチです。

登山口8時出発!

 

 

雪面にはウサギやキツネやリスの足跡が見られます。

姿は見えなくても、くっきりとした命の痕跡です。

日曜日にバックカントリースキーで登ったミユキさんたちのシュプールをたどりながらの登高です。

僕はスノーシューですけど、登っていけば自然とそうなるのです。

 

 

いよっ!ブナ象くん、埋もれなくてよかったな。

「どっちでもいいんだゾーぅ」

 

 

7合目あたり、樹林帯が途切れるギャップのところに大きな雪庇ができていました。

ここから僕が住む大野地区あたりがはるかかなたに見えていました。

ということは、僕んちからこの雪庇が見えているということです(理屈では…という話)

そんなことを思ったら、カネがないとか、女にモテないとか、ロクでもない人生だったなぁ…なんてことが取るに足らない些細なことに感じてくるのでありました。

 

 

いよいよ高下岳の頂上が間近になりました。

強い西風にあおられながら一歩一歩進みます。

 

 

車を置いて歩き始めてから5時間、高下岳の頂上(標高1320メートル)です。

標柱に、西(向かって右)からの強風でエビの尻尾状の着雪が発達していました。

期待した和賀岳の展望は雲に阻まれました。

ごうごうという風の音に包まれながら3分ととどまっていられませんでした。

高下岳は標高はたいしたことありませんけど、緯度が高いし日本海側気候なので、中部山岳の2000メートル級に匹敵する山だと思います。

 

 

少し下がったあたりでランチタイムにしました。

朝早くつくった3種(梅干し、おかか、塩こんぶ)のおにぎりが最高のごちそうです。

今年最初の雪カフェin高下岳を堪能しました。

2時間で下山し、車までまた1時間15分歩き、夕方4時に帰宅しました。

平地は風もなく、おだやかな景色が広がっておりました。 (1月30日)