西和賀日記488回「納豆汁に能登を思う」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

玄関わきにある屋外オイルタンクの目盛りがかなり下がってきたのでイズミヤさんに電話しました。

寒くなってFFストーブを毎日使うから灯油の減りが進むのです。

 

 

1時間もしないうちに給油に来てくれました。

198リットルタンクに154リットル入れて満タンとなりました。

 

 

体の中からもあったまろうと思い、今季初めて納豆汁をつくりました。

左草(さそう)の「納豆汁の素製造組合」のおかあさんたち特製です。

西和賀町を知って通っていた2シーズンくらい、必ず買って帰ったものです。

 

 

2杯分×2の納豆汁の素です。

親切に作り方が入っているのです。

 

 

サワモダシ(ナラタケ)の水煮と西わらび入り山菜ミックス(西和賀産業公社)も駅前の湯夢(ゆめ)プラザで買ってきました。

豆腐と油揚げも必要ですね、みなみかわ商店で買ってきました。

 

 

アツアツの納豆汁、あんまりうまいんで台所で立ったままたいらげました。

丼一杯の納豆汁であったまったら、能登半島の地震で被災された人たちが目に浮かびました。

 

 

元日に起きた悲劇はいつまで続くのでしょう。

雪よ能登に降るな!と言いたいですね。

避難している人たちは、あったかいものを食べているでしょうか。

ストーブをたく灯油はあるのでしょうか。

十代のころ、能登半島を一人旅したことがありました。

山本コータローの「岬めぐり」がヒットしていたころです。

たしか国鉄周遊券とユースホステル泊で、富来(とぎ)の浜辺で野宿もしたりして、半島を一周しました。

珠洲の軍艦島(見附島)が見える浜で漁師一家の地引網を手伝ったのがいい思い出です。

 

 

地震が多い所とはいえ、北陸特有の重厚な黒瓦屋根の家々が揺さぶられて崩壊した映像は衝撃的です。

こちら西和賀はきょうも雪です。

でも、被災地に降る雪はどんなに冷たいだろうか…

納豆汁をおかわりするのは我慢しました。 (1月9日)

 

 ※どこのユースホステルだったか、明治大学落語研究会の学生たちがアルバイトをしていて、ミーティング(宿泊者が集まって話したりゲームしたりするユースホステルの恒例行事)で、「能登にたくさんある千枚田(せんまいだ)はなぜ千枚田と言うのでしょう?」……答え「どの田んぼもすっごく狭いんだ」と笑わせていたのをなぜか鮮明に覚えています。