西和賀日記371回「イノシシ肉を食らう」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

大野「もっこりの郷」で飼育している地鶏・南部かしわの加工作業が始まりました。

 

 

ヒナで搬入してから約3か月。

シャモの血が混じる鶏で、特にオスは大きくて力強いようです。

 

 

新町にある加工所で肉にします。

高級旅館や高級レストランでしか口にできない希少な鶏肉だそうです。

僕も脱毛機の担当で作業に参加しています。

 

 

肉は肉でも、これはイノシシです。

先月、近くで捕獲されました。

僕も切り分ける包丁を手に解体作業しました。

 

 

皆さんに少しずつ分けました。

冷凍しておいたものをきょう料理しました。

バター焼き(しょうゆ味)にしてみました。

それほど硬くありません。

 

 

畑で採れたジャガイモがたくさんあるので、ニンジンも加えて煮込みにしてみました。

アクを丹念に取って、塩をひとつまみだけの味付けです。

以前、リョウイチさんが熊の肉でおいしい煮込みをごちそうしてくれたのを思い出して、つくってみました。

 

 

あっさり味ですが、イノシシの野性味と個性味が感じられる一品となりました。

夏だからか脂身がなかったのが残念ですが、赤身でも十分にジビエ料理の存在感がありました。

肉をかみしめながら、西の山のイノシシを想像しました。

足跡が雪山をさまよい、深い雪を掘り返して木の根っこをあさっていた痕を見たことがあります。

あのイノシシでしょうか。

山菜やキノコも身近な食材ですけど、獣肉もすぐそこにある味覚です。 (9月7日)