夏の高校野球岩手大会1回戦で西和賀が久慈と対戦し、3-5で敗れましたが、久慈を上回る10安打で善戦しました。
試合会場は盛岡市の新しい球場「きたぎんボールパーク」。
先月、巨人対ヤクルト戦がありました。
その場で、「西和賀」という単独校として出場を果たしたのです。
もう、それだけで僕は胸いっぱいになっておりました。
久慈との対戦は9時プレーボール!
スコアボードにどんな数字のドラマが待っているでしょうか。
西和賀のエースは2年生の髙下(こうげ)君。
この冬、通学バス(僕にとってはおでかけバス)で隣り合って野球の話をしました。
新1年生が入学前で、部員は8人しかいないというので「試合できないね」と言うと、彼は「金ヶ崎とかと連合するので」とこたえました。
豪雪の街の長い冬、体育館で練習しているそうです。
そんな話を聞いていたので、西和賀高単独での出場に胸いっぱいになったのです。
初回、エラーがらみで2失点。
3回、ヒット2本。
その裏、本塁打や三塁打で3失点。
5回、連打で2点を返しました。
髙下投手は最速136キロのストレートと変化球の組み合わせで4回からリズムに乗りました。
7回、三塁打の走者をスクイズで返し3点目。
ただ、1点は取ってもまだ2点差あります。
終盤だし、流れは西和賀だったので、「二死走者なし」としてしまったのはもったいなかった。
最終回、打撃好調の1番・髙橋潤君がチーム10本目の安打を放ちましたがゲームセット。
西和賀は初回のエラーによる失点が響きましたね。
サードの髙橋潤君は2失策ながら打撃で西和賀善戦の立役者になりました。
ピンチでは野手がマウンドに集まり、伝令を交えて話していました。
高校野球というと、とかく美談が飛び交って閉口するのですが、西和賀の活躍はホントに感動的でした。
実は、あしたの新聞より早く、試合の流れを詳細に書こうと思っていたのですが、1回裏の段階でボールペンのインクが切れてしまったのです。
記憶で書くと間違えますから、おおざっぱな報告になってしまいました。
町民の多くは「やっぱり1回戦」と思っているでしょう。
でも西和賀ナインの活躍は、町民としても胸を張っていい内容だったと、僕は声を大にして言いたいと思います。 (7月10日)