西和賀日記147回「雪道の野良猫コトラ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

正月3日目も吹雪の朝でした。

 

 

きのう除雪した分、また積もっておりました。

わが家の積雪観測所(竹ざお一本立っているだけですけど)を見ていて分かるのですが、積もっては沈降し、また積もっては沈降し…を繰り返しながら徐々に積雪が増えていくんですね。

 

 

屋根からの落雪にカラは何を思うのか、恫喝するようなうなり声をあげております。

 

 

きょうもスノーダンプで雪かきです。

日ごとに運ぶ雪の量が増えている気がします。

 

 

 「カラ坊! こっちは猫の手も借りたいんだぞ」

🐾 だから、雪が落ちて来ないように見張ってるにゃんか。

 

2時間ほど家の前や玄関先を除雪して大汗かいて、いい体力づくりになりました。

 

 

昼メシを済ませ、車庫の前を除雪しようと県道を渡ろうとしたら…

一匹の猫が雪の中に座ってこちらを見ているではありませんか。

 (写真を撮ろうとスマホを出す間に向こうに歩き出してしまいました)

野良猫コトラです。

秋にカラを襲って大けがを負わせた犯人です。

 

 

こいつが憎きコトラ(小虎※=8月に撮影)です。

僕は11月ごろ、コトラが家をのぞきに来た際に口頭で請求書(手術代、犬猫病院宿泊費、薬代、慰謝料など)を読み上げてありました。

 

 

これは12月22日にコトラが家の前を歩いたところ。

請求書の期限は12月31日だと念を押しました。

「あと10日のうちに耳そろえて持って来い!」

 

 

コトラのやつ、期限が切れても知らん顔です。

まったく正月からアタマに来る野良猫であります。

 

 

車庫前の除雪でまた汗をかいたので、近くの沢内バーデンの日帰り温泉に入りました(いつもの真昼温泉は火曜定休)

広々とした浴場でのんびりとあったまりながら…

なぜか、雪道をとぼとぼ歩く野良猫コトラのことが頭に浮かんで仕方がありませんでした。

あいつ、どこで寝てんだろう。

何食ってるんだろう。

寒くないんだべか。

ウチのカラはキズがすっかり癒えて、毎日ストーブの前かこたつの中で寝そべっているなぁ。

あいつ、そんなぬくもりも知らずに生きているんだろうなぁ…

豪雪の冬を越せるんだろうか…

 

なんだか落ち着かなくなって、洗髪するのも忘れて出てきてしまいました。 (1月3日)

 

 ※コトラは沢内大野の一帯をなわばりに乱暴狼藉の限りを尽くしてのさばっている野良猫です。僕んちの庭で蛇と格闘をした際にタケちゃんが「Small  tiger」と称したので僕が勝手に「小虎」と名付けました。当ブログ第59回や第71回などに登場しています。