西和賀日記145回「雪積もる2023年元旦」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

12月31日から一晩寝ると1月1日に戻るというのは、人類の大法則ですね。

「1年」という単位を設定した先人は素晴らしい。

太陽と地球の関係を暦化したわけですけど…

 

 

だから年に1回しかない「初日の出」は見たいのです。

近くの山に登って拝むつもりでいましたが、西和賀は大雪で日の出になったことさえわかりませんでした。

これまで太平洋側で生活していた僕にとっては、今さらながらに雪国なんだなぁと実感しました。

こちらでは誰も「初日の出」なんて口にしてませんでしたね。

 

 

元日の朝は雑煮です。

茨城で数年前に農業を始めたヌッカが送ってくれたモチです。

ヌッカは東京で僕の行きつけだった小さな居酒屋のオーナーでした。

今は農業に精を出して幸せ家族を築いているようです。

 

 

元旦のまっさらな雪原をカンジキはいて散策しました。

 

 

地元で「下の田」と呼ぶ低地です。

見えている構造物は地鶏ハウス(ビニールなどを取り払っている)です。

 

 

遠くの水音を目指すと和賀川がしぶきをあげておりました。

和賀岳が源流です。

 

 

と、その時、対岸に動くものが!

2頭のニホンジカが逃げていくところでした。

ズームが効くカメラに持ち替えてまごまごしているうちにシャッターチャンスを逃しました。

シカの足先は細く、深雪にもぐってしまうはずです。

なぜ豪雪地帯に居残っているんでしょう。

 (ゆうべ食べたシカ肉うまかったなぁ)

 

 

夏の草刈りの時に、このあたりの河岸段丘に滝があったのを見ました。

雑木に隠れて、農業用水の水がシャワーのように岩肌を洗っていたのです。

冬季は黒々とした岩が見えるので、すぐにわかりました。

細々と水が落ちているだけでした。

 

 

2時間のスノーハイキングから帰ると、隣のトマキさんが僕んちの前を除雪してくれていました。

遊んでいる者と働いている者の差が、元日から露わになったようです。

 

 

今年も夕方のルーティンは真昼温泉です。

一番の楽しみと言ってもいいくらいです。

 

 

正月を前にきのう香茸(コウタケ)ご飯を作ってみました。

西和賀では正月のために香茸を乾燥保存しておく家もあると聞いています。

秋に失敗したので少し工夫したらまずまずでしたが、まだ何かが足りないようです。

あと1回分、残っているので近々試したいと思います。

 

ブログ「西和賀日記」をご覧くださっている皆さま、あけましておめでとうございます。

皆さまにとって幸多き一年になることをお祈り申し上げます。

自由気ままに続けておりますので、今年もよろしくお願いいたします。 (1月1日)