西和賀日記141回「あったかい炎の前で」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

地域の集いの場・もっこり会館で26日夜、据え付けたばかりの薪ストーブに火が入りました。

 

 

あったまった中、ある歓迎会があったのです。

30代男性がUターンして地元で働き始めたのをみんなで喜び合おうという場です。

 

 

その青年の実家にあった梨の大木が寿命のようなので、この春に伐採したそうです。

相前後して青年が帰ってきたのです。

歓迎会に合わせて火入れした薪ストーブにくべられたのは、その大木から取った薪だったのです。

区長のタツヤさんがスピーチで、そんなグッとくるような物語を伝えてくれました。

 

 

お客さんも含め20人以上が盛大に乾杯しました。

青年は、西和賀町内の湯川温泉にある東北屈指の人気旅館・山人(やまど)の厨房で働いているそうです。

山人の社長で町の観光協会長でもあるマサアキさんの、期待をこめた話に皆さん同感の様子でした。

 

 

スーパーオセンの豪華なオードブルが並びました。

オセンは西和賀町で最も人が集まるところです。

 

 

タケちゃんの娘さん一家も参加してくれました。

フランスでレストランを経営していて、西和賀の雪を体験しに帰国中だそうです。

本場のチーズが好評でした。

ソムリエで、若い時にフランスの産地を1年間かけて歩いたというご主人の話は面白かったなぁ。

 

 

リョウイチさん差し入れのエゾシカ肉が香ばしい焼き煙をたちのぼらせておりました。

ワインや日本酒、おいしいつまみを楽しみながら、テーブルのあちこちで話の花が満開になっておりました。

 

 

もっこり会館の「もっこり」は「たくさん、いっぱい」といった意味だそうです。

人がたくさん集まるところ…。

雪に埋もれる西和賀の冬だからこそ、あったかさを感じられる空間になるのでしょう。

この夜も、皆さんの話し声や笑い声が果てるともなく続いたのでありました。 (12月28日)