気仙沼日記772回「真夏の真昼岳に登る」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり


岩手県と秋田県の県境に真昼(まひる)山地があります。

奥羽山脈の一部で、その主峰が真昼岳(標高1059.9メートル)です。


何年も前から気になっていた山で、8月12日に登ってきました。






秋田自動車道の湯田インターから北に向かい、狭い砂利の林道を谷奥に入り込んで登山口に着きました。

伝説では、坂上田村麻呂が登り着いたのが真昼だったとのことだそうですが…




朝7時に兎平コースを登り始め、ずうっとガスの中だったのですが、稜線を歩くうちに真昼岳の前山を見ることができました。




前山を越えると真昼岳の山頂が眼前に開けました。






山頂からは秋田県側の視界が開けて、遠く大仙市や横手市の街が見えました。


数人のパーティーが西和賀町のガイドの導きで山頂を満喫しておりました。

快活な美人ガイドさんでした。





ホオジロのやつが「鼻の下のばして…、歳を考えろよな」などと憎まれ口をたたくのでありました。





下山後は湯田の森林体験交流センター「ゆう林館」の日帰り温泉(300円)で汗を流してきました。



ちょうど米田一彦「山でクマに会う方法」(ヤマケイ文庫)をこの数日読んでいたのですが、真昼岳のあたりはツキノワグマがいっぱいいるそうで、美人も「山とクマの西和賀によく来てくれましたぁ」などと口にしておりました。


ブナの林の陰で、クマが僕を見ていたかもしれません。

人間には10人くらいにしか会わない、静かな山行でした。 (8月15日)