気仙沼市民になったのは、ちょうど5年前の8月1日でありました。
5年前の7月31日、東京都国立市のアパートを引き払って、新幹線と高速バスを乗り継いで気仙沼に引っ越してきたのでした。
密かな記念日。
ということで、あさひ鮨で独り祝杯と決め込みました。
気仙沼は生鮮カツオ水揚げ量22年連続日本一。
7月1日にやっと一本釣り船が入港するという異常な夏となりましたが、今週になって例年通りの水揚げになっています。
その、新鮮なカツオの刺身で一杯。
画家でもある村上会長と話しながら、マグロの赤身を握っていただきました。
赤身は僕にとって気仙沼の思い出の味なんです。
いつか当ブログに書いたかと思いますが、30年以上前にプラザホテル内の海舟で食べて感動し、「赤身は気仙沼に限る!」とシャレたのです(サンマは目黒に限る!に引っかけて)。
気仙沼ではアナゴをハモと称します。
アナゴとハモは別の魚ですが、「アナゴをハモだと言って譲らない人がいますねえ」と村上会長も笑っておりました。
名店あさひ鮨は何を食べてもうまいのですが、僕はアナゴの握りがたまらなく好きであります。
マグロとアナゴの美味に5年の月日をかみしめた夜でした。 (8月1日)