気仙沼日記750回「ツバメの巣を大切にしないのか!」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

ツバメはフィリピンやインドネシアといった南方から、あの小さい体で大海原かすめて渡ってくるのです。

九州あたりに上陸して、少しずつ北上し、ツバメそれぞれの決まった宿に身を投じるのです。


気仙沼にももちろんツバメたちは渡ってきます。

彼らが低い空を飛び交う姿は、夏の明るさに躍動的なアクセントをつけてくれています。


ところが…

今年、気仙沼市内の何か所かで、ツバメを拒否する光景が見られます。






去年まで巣があった公共施設です。




これも、去年まで巣があった、人の出入りが多い所です。

ツバメの巣があるので注意して、と去年は看板まで掲げていたのに…





ここもか…

と思いきや、この家の人が「カラスからツバメの巣を守るためにぶらさげてます」と言いました。





ヒナたちが鳴きかわす姿を見て安心しました。







家が汚れるとか、フン害とか、ヒナを狙ってヘビが来るからとか。

ツバメ拒否の人には、いろいろ理由はあるでしょう。


でも、遠路はるばる「我が家」を目指して渡来する小さな命をどんな理由があったとしても、僕なら拒否することはしません。


巣燕に外は鏡のごとき照り(山口誓子)


(7月11日)