気仙沼日記597回「蔵内港でくつろぐ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

昨7月10日、晴れ上がったので、595回ブログに書いたとおり、BRTに乗ってきました。





JR気仙沼駅13:05発の前谷地行に乗り、13:58ごろ蔵内(くらうち)で下車(500円)。






(バス停)のところにヤマザキショップがあります。

津波被害の後、プレハブの仮店舗で営業しています。

ここで缶ビールやつまみを調達。






さっそく港の堤防の上で「独り酒宴」であります。


物好きな奴と思われるかもしれませんが、ここに行ったのには理由があります。

地元の人たちにとっては何の変哲もない景色かもしれませんが…


内陸部から鉄路やバスを乗り継いで三陸を目指し、気仙沼市に入って最初に見える海が、ここなんです。

関東あたりからやってきた旅人にとって、歓声をあげたくなるくらいの景色なんです。






弁天島がある港も絵になるし、大きな船がないのも、「小さな港」の好イメージです。

遠くには気仙沼大島も見えています。

そして視線の高さに太平洋の水平線。





上の写真の左から右に、気仙沼行のBRTが走っています。

あのあたりの車窓に、三陸観光の重要な要素が映っているんです。

震災の翌年の夏、運行が始まったばかりのBRTに乗って気仙沼に向かった時、ここの景色が印象深かったことを思い出します。







いつのまにかウミネコたちが僕との間合いを詰めておりました。

かっぱえびせんを与えると、ケンカしながらついばむのでありました。





堤防から岸を見ると、家は高台に建っています。

ここにも防潮堤を造る計画があると聞いています。

以前、地元の人と話したら「防潮堤は必要ないっちゃ。もっと高いところへの避難路を整備してほしい」と言っておりました。





16:57の気仙沼行で帰りました。

蔵内への小旅行の目的は、小さな港でのんびりすることと、このような景色を大切にしてほしい…という自分の思いを再確認することでした。 (7月11日)