読売新聞社が数年ごとに大規模な恐竜展を開催します。
今夏は「ギガ恐竜展2017地球絶対王者のなぞ」を千葉県の幕張メッセで7月15日から9月3日まで開催しています。
お盆休みを利用して行ってきました。
幕張メッセ国際展示場の広い空間が会場です。
今回の目玉は日本初公開の超巨大恐竜ルヤンゴサウルス。
普通の撮り方ではまともに撮影できないほどの大きさです。
中国河南省の白亜紀の地層で発見された全長38メートルもある世界最大級の竜脚類です。
胴椎(背骨)が13個、そっくりそのままの形で発掘されており、その迫力に圧倒されます。
ルヤンゴサウルスの大腿骨の化石です。
20年くらい前の恐竜展でアルゼンチノサウルスの巨大な大腿骨を見て、人生観が変わるほどの感動を覚えた記憶があるのですが、このルヤンゴサウルスはもっと巨大なんです。
これを見るだけでも、気仙沼から5時間以上かけて行った甲斐があるというものです。
獣脚類コエロフィシスの密集化石で、骨格の位置を色分けして見せていたのが新しい手法でした。
恐竜ファンは、骨盤あたりの腸骨や恥骨の付き方や角度に注目します。
これは卵と共に発掘された胚(はい)=卵の中の赤ちゃん=で、会場では目立ちませんでしたが、ものすごく貴重な実物化石だと思いました。
このような化石があると、僕の足は動かなくなります。
赤ちゃんの名前はベイベイロン・シネンシスといいます。
大型獣脚類はやっぱり人気の的です。
これはアクロカントサウルス・アトケンシス。
北アメリカ産の巨大肉食恐竜です。
親子連れで超満員の盛況ぶりで、じっと化石に見入って動かないおっさん(僕)はいささか皆さんのじゃまになっていたようでありました。 (8月14日)