列島に北から寒波が押し寄せてきました。
太平洋側の気仙沼も、雪はたいしたことありませんけど、ずいぶん冷え込んできました。
こんな夜は熱燗に限りますね。
いつもの復興屋台村気仙沼横丁のカウンターです。
今週、気仙沼港にはマイワシが大量に水揚げされました。
唐桑半島沖の定置網が大漁なのだそうです。
刺し身でいただきました。
他県からの客は「気仙沼でイワシ?」と言っておりました。
大型魚が主役の気仙沼にも、小型魚はたくさん揚がっています。
今冬、この店で初めて「あざら」が登場しました。
それが何と、メカジキ入りの「あざら」でした。
あざらは気仙沼の郷土食です。
漬かって酸っぱくなったようなハクサイ(塩抜きする)と酒粕とメヌケやキチジのあらを煮込んでつくります。
女将によると、メカジキのカマの肉を入れてみたそうです。
メカの脂が酒粕のクセをまろく包み込んだような、やさしい味がしました。
あざらだけでも気仙沼の味ですが、気仙沼港の代表選手メカジキが入ったのですから、立派なご当地グルメです。
ただし、地元でもあざらを好まない人が多いことも事実です。
僕は地元食優先派ですから、当然のごとく「うんまいなあ」…です。 (1月13日)