気仙沼日記364回「メカあざら」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

列島に北から寒波が押し寄せてきました。

太平洋側の気仙沼も、雪はたいしたことありませんけど、ずいぶん冷え込んできました。


こんな夜は熱燗に限りますね。




いつもの復興屋台村気仙沼横丁のカウンターです。


今週、気仙沼港にはマイワシが大量に水揚げされました。

唐桑半島沖の定置網が大漁なのだそうです。




刺し身でいただきました。

他県からの客は「気仙沼でイワシ?」と言っておりました。

大型魚が主役の気仙沼にも、小型魚はたくさん揚がっています。


今冬、この店で初めて「あざら」が登場しました。





それが何と、メカジキ入りの「あざら」でした。


あざらは気仙沼の郷土食です。

漬かって酸っぱくなったようなハクサイ(塩抜きする)と酒粕とメヌケやキチジのあらを煮込んでつくります。


女将によると、メカジキのカマの肉を入れてみたそうです。

メカの脂が酒粕のクセをまろく包み込んだような、やさしい味がしました。


あざらだけでも気仙沼の味ですが、気仙沼港の代表選手メカジキが入ったのですから、立派なご当地グルメです。


ただし、地元でもあざらを好まない人が多いことも事実です。

僕は地元食優先派ですから、当然のごとく「うんまいなあ」…です。 (1月13日)