気仙沼日記187回「春めく女川へ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

女川に行ってきました。

年3回の青春18きっぷシーズンに一度は行きます。

気仙沼駅でBRT(バス高速輸送なるバス)に乗りました。





午前8時56分に始発の気仙沼駅を出発し、11時33分ごろ終点・前谷地に着きました(上の写真は途中の柳津駅前のBRT)。

前谷地11時54分の石巻線ディーゼルカーに乗り換えます。





三陸ではおなじみの車両ですね。

12時49分に終点・女川駅に到着です。





白い屋根が再建された女川駅です。

大津波で壊滅した女川の街は、この駅を中心に復興の道を歩んでいます。





何という開放感でしょう。

ここだけを見ると、胸がわくわくしてきます。

でも、街を見晴らすと、復興工事の途上であることがわかります。





建物が建ち並んでした所は、今こんな風景です。


女川に行くと必ず立ち寄る仮設の喫茶店に行きました。

「仮設の5年間はあっという間だったけど、あと2年はものすごく長く感じます」とマスターは言いました。

「駅前商店街は、観光客へのデモンストレーションだからね」というマスターは、住むところさえ仮設住宅のまま、あと2年は我慢することになるそうです。


その商店街には、大勢の観光客が訪れておりました。





ここに数日前、天皇皇后両陛下がいらっしゃいました。

両陛下のお姿は、本当に被災地の励みになっていますね。


女川の楽しみに、駅の温泉「女川温泉ゆぽっぽ」があります。

駅周辺に観光客がたくさんいたので、温泉も混雑しているかと思っていたら、意外や空いておりました。入浴料500円。


温泉内の売店に缶ビールがあるので、買って、休憩室でくつろぎました。





おじさんは、こんなことが一番の幸せなんです。


帰りも、女川~石巻~前谷地~柳津~気仙沼を戻りました。





柳津駅に着いた気仙沼線のディーゼルカーです。

1両です。

この先は不通になっておりますが、本日の新聞で、気仙沼市が気仙沼線の鉄路復旧を断念したことを知りました。


鉄道としてのJR気仙沼線は、前谷地~柳津の短い区間だけになってしまうんですね。


20メートルを超える大津波で壊滅した女川の街は、防潮堤を造らない復興を目指して工事中です。湾がコンパクトなので、住民の気持ちもコンパクトにまとまったと聞いております。  (3月19日)