去年、震災で不通だった仙台~石巻の仙石線が開通し、乗り継いで行ってきた際に、車窓から奥松島のあたりに防潮堤が造られているのを見て、白い帯が連なる景観に唖然としました。
気になっていたので、実際に歩いて見てきました。
仙石線の石巻駅で乗車して、海沿いの陸前大塚駅で下車し、次の陸前富山駅に向かって歩きました。
線路に沿って防潮堤が造られており、陸地側からは海が見えません。
陸前富山駅は湾の奥になっており、漁船の小さな船着場もあります。
奥松島の一角なのですが…
高さ2メートルくらいの防潮堤が延々と続いております。
それほど高い防潮堤ではありませんが、景観は台無しです。
防潮堤のすぐ内側の家で話を聞くと…
「津波がもし夜だったら犠牲者がいっぱい出たはず」
「これでも低いくらいだよ。以前の防潮堤は低かったし、津波で倒れちゃったんだよ」
「このあたりの家は全壊して、軒数は減ったし、子供がもう3人しかいなくなっちゃったんだよ」
「景観が壊れるから、と防潮堤が低くていいと言う人は、高台に住んでいて、津波に関係ない人だな」
と、こんな話でありました。 (1月9日)