気仙沼日記158回「陸前富山の防潮堤」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

去年、震災で不通だった仙台~石巻の仙石線が開通し、乗り継いで行ってきた際に、車窓から奥松島のあたりに防潮堤が造られているのを見て、白い帯が連なる景観に唖然としました。

気になっていたので、実際に歩いて見てきました。


仙石線の石巻駅で乗車して、海沿いの陸前大塚駅で下車し、次の陸前富山駅に向かって歩きました。





線路に沿って防潮堤が造られており、陸地側からは海が見えません。


陸前富山駅は湾の奥になっており、漁船の小さな船着場もあります。

奥松島の一角なのですが…




高さ2メートルくらいの防潮堤が延々と続いております。

それほど高い防潮堤ではありませんが、景観は台無しです。


防潮堤のすぐ内側の家で話を聞くと…

「津波がもし夜だったら犠牲者がいっぱい出たはず」

「これでも低いくらいだよ。以前の防潮堤は低かったし、津波で倒れちゃったんだよ」

「このあたりの家は全壊して、軒数は減ったし、子供がもう3人しかいなくなっちゃったんだよ」

「景観が壊れるから、と防潮堤が低くていいと言う人は、高台に住んでいて、津波に関係ない人だな」


と、こんな話でありました。 (1月9日)