気仙沼日記 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

 本日午後、気仙沼中央公民館で「民話を聞く会」がありました。受付で名を名乗ったら、僕は申し込み番号1番でした。

 狭い会議室は満席状態。後ろの席に座ろうとしたら、何と隣は中田さんでした。中田さんは、移住前からおつきあいがあり、僕の気仙沼における住み家を探してくれた人でもあります。

 民話の会は、まず、遠野文化研究センターの学芸員・前川さおりさんが「遠野物語から学ぶこと」の題で語りました。遠野物語のことは、昨年9月5日の当ブログにも書きましたが、僕はこの一冊でもって人生が変わったといっても過言ではありません。

 明治29年の津波で妻を亡くした男が、その妻と出会ったという第99話。その子孫だという若者が同センターを訪ねてきたというのです。今回の大津波で母親を失い、心を病みそうになったのは物語と同様ですが、夢に母親が出てきて、話して、それで感情がやわらいだそうです。会社員だった若者はその後、ふるさとのために役立ちたいと、地元・山田町の職員になったというのです。

 大震災の後、物事の見方が変わった例はいくつか聞きました。支倉常長の欧州行が震災復興を目的にしていたといった新説です。

 前川さんも、訪ねてきた男性の実例を見て、遠野物語の第99話の解釈が変わったのだそうです。その話は実に感動的で、僕は涙がこぼれ落ちる寸前でした。




 次に、八瀬(やっせ)の尾形多志雄さんが地元の民話を語りました。

 「名木沢の門兵衛」「ろくろ渕の河童」「黒沢金山の話」。どれも面白かったです。尾形さんは、遺跡を発掘したり、地域の歴史や文化を調べたりして造詣の深いご老人です。中田さんも参加している新月パーキングの軽トラ市に尾形さんも出店しており、僕もそこで知り合いました。八瀬のご自宅に遊びに行く約束をしていて、まだ実現しておりませんが…。

 また遠野に行きたくなりました。うまいジンギスカン専門店jがあります。八瀬にも行きたくなりました。あした行ってこようかな。 (3月7日)