気仙沼日記 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

 気仙沼の郷土料理に「あざら」があります。

 2~3月ごろ、古漬けになった白菜の塩気を抜いて、メヌケやキチジのアラと酒粕で煮込んだ珍味です。漬かり過ぎた白菜を捨てるのはもったいないという発想から、昔の人が工夫したようです。味噌で味付けする家もあるそうです。

 行きつけの居酒屋「鮮味定食」で、この冬、初めていただきました。


 

 酒粕がかなり効いています。味は、というと、ちょっとつかみどころのない不思議な味…というような、あいまいな説明しかできないような…

 地元でも、顔をそむける人がいるとのこと。

 でも、先人の知恵が隠し味にはなっていて、じっくり味わうたぐいの料理ではないでしょうか。

 近々書きたいと思っているのですが、気仙沼の「あざら」にそっくりな郷土料理が、我がふるさと栃木県にもあるんです。「しもつかれ」といいます。発想も、素材や作り方にも共通点があります。長くなるので、「しもつかれ」のことは後でじっくりと…。 (2月8日)