国立科学博物館で骨標本となった「大吉君」と48年ぶりの再会 | 妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

2016年9月病院で愛妻が亡くなりました
夫は翌年大学生になった娘と愛犬2匹と暮らしていました
2022年11月二女が動物病院で亡くなりました
2024年1月に三女が後を追うように亡くなりました
大学生の娘と二人家族になりました

今朝の横浜の空、気持ちのいい五月晴れです。しかし、これから気温が高くなると真夏並みの暑さになりそう。

さて昨日は朝早くからジムに行きました。通常の金曜日は都内のNPOからの仕事帰りに午後のランニング。しかし、仕事が休みで午後からは出掛けるため、朝8時過ぎにKスポーツセンターにクルマで向かいました。受付到着は8時50分、着替えて9時過ぎから1時間のランニング。トレーニングルームの湿度が47%と快適な環境で20分ごとに給水して3セット、1時間合計で11.3km走りました。この施設のシャワーは水圧が高くて本当に気持ちいいのですが、残念なことに5月20日から約1年間、工事のために休館となります。おそらく当面行けないので、最後のシャワーを楽しみました。

帰宅して長女と昼食後、都内の上野公園にお出掛けしました。目的は国立科学博物館の「大哺乳類展3」、圧巻のリアル哺乳類の大図鑑です。「分類と系統から哺乳類の進化の不思議に迫る!」と惹句に惹かれて長女を誘いましたが、巨大でリアルな剥製や骨の標本がずらりと展示されて圧倒されました。まあ、それにしても人の多さにも圧倒されて、足早に展示物を見て歩き、観覧時間は30分程度でした。最後の最後に驚きがありました。

ミナミゾウアザラシの骨標本の展示の前で足が止まりました。この説明写真にある「大吉」。48年前大学生だった私は、アルバイト先の上司とのドライブで江ノ島水族館に連れて行ってもらいました。生涯たった1度の出会いでしたが、その大きさに圧倒されたのがミナミゾウアザラシ。その名の通り、ものすごく巨大な生き物でした。ちょうど餌やりの時刻でした。驚嘆したのは旺盛な食欲に加え、バケツにあふれる大量の生魚を食べるスピードです。脚立に乗った飼育員の前で口を開いたままの大吉君、飼育員が投げ込む魚を次々に飲み込んで行きます。全く噛みません。ものの1分とかからぬ食事時間、最後にバケツを逆さにして飼育員が残った魚を大きな口に落とし込んで終了しました。一緒に見ていた当時29歳の若き上司が一言「ああ、気持ち悪い」。確かに人間の食欲が減退するほどの見事な食べっぷりでした。

骨となった大吉君と48年ぶりに再会したのでした。さすがに骨となっても大きかったです。