歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」夜の部に行って参りました | 妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

2016年9月病院で愛妻が亡くなりました
夫は翌年大学生になった娘と愛犬2匹と暮らしていました
2022年11月二女が動物病院で亡くなりました
2024年1月に三女が後を追うように亡くなりました
大学生の娘と二人家族になりました

今朝の横浜の空、4日ぶりの晴天です。7時過ぎには有象無象の雲が漂っておりますが、徐々に振り払われる予感がします。

さて昨日の午後は前日の雪が残る冷え切った道を歩いて、JRの駅に向かいました。午後4時半開演の「猿若祭二月大歌舞伎」夜の部の観劇で歌舞伎座へ。十八世中村勘三郎十三回忌追善興行と銘打たれています。もう12年も経つのか、早いなあ、と思いました。亡くなった日は2012年12月5日、まだ11年2ヶ月しか経ってないので、ちょっと早い十三回忌です。夜の部の目玉は孫の勘太郎による「猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)」。

しかし、入場後まもなく場内アナウンスで勘太郎体調不良で休演、代役は父親の勘九郎と知らされ、ちょっとがっくり。勘九郎の猿若は2度目の観劇、父親譲りの達者な踊りは嬉しいが、勘太郎くんの成長も観たかった。

次の演目は「義経千本桜 すし屋」、義弟の芝翫が初役でいがみの権太を演じました。初役と聞いて驚きです。芝翫にはピッタリ、まさにはまり役ではありませんんか。弥助の時蔵とお里の梅枝による親子共演は何度目か、歌六の弥左衛門と合わせていい配役です。梶原景時の又五郎も立派。親戚ばかりでこんな芝居が出来る、なんてすごい一族でしょうか。

夜の部の締めは「連獅子」。3年前に勘九郎、勘太郎親子の共演を観劇しました。今夜は弟の登場です。休演したお兄ちゃんの分まで頑張りました。長三郎くんは日頃愛嬌のある子だと拝見しておりましたが、この夜は力強く狂言師左近のちに子獅子の精を演じ切ってくれました。今度は父親が再三演じたように、勘九郎親子3人による「連獅子」を見たいものだと期待が高まりました。