今朝の横浜の空、昨晩に引き続いて雨です。どんよりと曇っていますが、雨粒は大きくありません。昨日よりも暖かく4月中旬の気候となるらしいです。花粉が大量に飛び交っていますので今日は外出は自重しようと思っています。
昨日は色々と用事がありました。まずは地区センターでの男の料理教室。3月までのシリーズの最終回、パエリアを作りました。
結構美味そうですが、コロナ禍でもあり4つに分けて自宅に持ち帰りました。
パエリアの昼食後、夜18時半開演の歌舞伎座に向かいましたが、その前に都内のMスポーツセンターに寄りました。2時間半ほどの滞在時間から逆算して午後3時過ぎに到着しました。
ここはトレーニングパークというほど(ルームでない)広大で換気も行き届いていますが、空調も効いています。1時間11.3kmのランニングで汗びっしょりになりましたが、快適でした。水曜日のT体育館とは大違いでした。
最終目的の歌舞伎座に到着したのは18時15分、自分でチケット半券を切り取って係員の持っている缶に入れ、手指消毒をしつつ自動検温器に顔を差し出します。当然ながらOKでした。
演目は「桜門五三桐(さんもんごさんのきり)」と「隅田川」の2つです。昨日の「隅田川」は玉三郎と鴈治郎による舞踏劇、Aプロで24日間のうち18日間上演されます。残り6日間のBプロは玉三郎による「雪」と「鐘ヶ岬」の舞踊2題。松竹歌舞伎会ゴールド会員の特権を持ってしてもBプロのチケットはなかなか取りにくかったです。16日にもう一度第三部を観に行きます。
こんな感じです。
「桜門五三桐」は石川五右衛門(吉右衛門)の「絶景かな、絶景かな」のセリフで始まる名場面、桜門がセリ上がり豊臣秀吉をモデルとする真柴久吉(幸四郎)が巡礼姿で登場するセリ上げの場面、久吉が「石川や」で始まる1首を認めると五右衛門が手裏剣を投じ、久吉が柄杓で見事に受け止める場面、双方門の上下で”天地の見得”を見せて極まる内に幕となります。冒頭の大薩摩の演奏も含めて16分間にいくつもの見せ場のある豪華な舞台を堪能しました。それにしても平常時は昼夜何役もこなして来た幸四郎が、三月の登場はこの場のわずか5分ばかり。勿体ないと思ったのは私だけでしょうか。
能を素材に歌舞伎化した舞踏劇「隅田川」、攫われた我が子の消息を求めて心乱れ悲しむ母(斑女の前)の哀れな姿を玉三郎が熱演しました。舟長役の鴈治郎は、父親の坂田藤十郎が10年前に京都で斑女の前を演じた際に相手役を勤めたのでした。
終演時刻は19時48分。緊急事態宣言下20時前に終演させるために松竹がプログラムに工夫を凝らしている様子がよく分かります。でも20分間の休憩を挟んで1時間18分の滞在時間というのは一歌舞伎ファンとしてはもの足りませんね。