歌舞伎座「二月大歌舞伎」第二部に行って参りました | 妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

2016年9月病院で愛妻が亡くなりました
夫は翌年大学生になった娘と愛犬2匹と暮らしていました
2022年11月二女が動物病院で亡くなりました
2024年1月に三女が後を追うように亡くなりました
大学生の娘と二人家族になりました

今日の横浜、朝からよく晴れています。3月下旬並みの気候だとのことです。今日はこれから東京・北区赤羽でハーフマラソンを走ります。今年は河川敷の交通規制のないマラソンしか走れません。例年ならば地元の神奈川マラソンに出走していたはずでしたが、、、。残念ですが、仕方ありません。

昨日は日差しがあまりなかったせいか、ちょっと風が肌寒く感じましたね。午前中はNPOの会議に出席し、午後から歌舞伎座に出掛けました。歌舞伎座はコロナ対策で変則的な3部制で、第二部の開演時刻は午後2時15分、終演は午後4時と1時間45分で2つの演目があります。最初の演目は「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)、土手のお六、鬼門の喜兵衛」、四世鶴屋南北作の人気狂言ですが、お染も久松も登場しません。”悪婆”と呼ばれる土手のお六と、強悪な鬼門の喜兵衛の夫婦が活躍する場面で構成されました。「瓦町油屋」を舞台に強悪夫婦が死骸を持って主人を強請る場面が見所ですが、玉三郎と仁左衛門夫婦、とんでもない悪党なのに気品があると言いますか、強請の言葉も小気味よく、生き生きと演じる様が痛快です。最後は死体が生き返るという有り得ない展開で、目論みはずれの二人がカゴを担いで立ち去る場面も、何やら楽しそう、観客も大喜びでした。

2つ目の演目もまさに2人による独演会、「神田祭」でいなせな鳶頭と芸者で華やかに踊ります。花道で玉三郎、仁左衛門の2人が手を取り合って観客に愛想を振り撒く場面などは、1年以上に渡るコロナ禍で疲れ切った観客には一服の清涼剤になりました。

1時間45分の滞在で食事もなし、お土産も買えずという現状の歌舞伎座は、本来の歌舞伎見物とは全く違うものになっていますが、もうしばらく辛抱しましょうと、2人の人間国宝に励まされた気持ちになりました。