角鉈も知らぬまに増えて来たようだ。
四六時中、鉈を振り回している本職でもないのに・・・、
なぜか片刃の鉈刃物が好きなのです。
古くは昔、親父が炭焼きで使っていた物やら幾つか在る。他3丁?
鞘は自作、古くなった柄はすげ替えたりして来ています。
鉈鞘については、ホムセンによくある木にビニルレザー貼りタイプの安い物は付いていないが、基本系は腰紐を引っ掛けるコブが片側に付いている。
このコブを紐で挟むように回して掛けて、すっぽ抜けないようにするのが鉈鞘の作法というかスタイルである。
真田紐に交換したところ。
土佐鉈
日本刀の鞘でも腰帯に差した時、抜け落ちないようにする突起が口元にある。
これはクリ形と言う名称らしい。
普通、右利きであれば腰鉈は左腰につけるので、コブは表側(体の反対)にくる。
平らな面が身体に密着するので、藪歩きでは良いが、作業で頻繁に抜き差しして鉈を使う場合、鞘口が衣服に潜ったりしてイライラすることが多い。
いっその事、このコブが身体側に向く逆構造なら、鞘口が身体から幾らか離れるように外側へ向くので抜き差しがし易くなる。
・・・しかしである。
表側はノッペリした見た目となり、恰好がまるで良くない。
この凸は意匠としても大変重要である。
どうでも良いことかも知れないが、そんなんで悩み作ったのがコレ。一見わからないが・・
両側にコブをつけたタイプ。
三条鉈
コブは貼りものではなく、無垢材の削り出し。
ごつい形になるが鉈単体で750gもある大物なので置き鉈専用。
使い勝手ヨシ!
もう一丁は、裏すきがばっちり入った秋田鉈
こちらは根曲がり竹を噛ましている。
決して、ねず子の猿ぐつわをマネたのではありません。(笑)
ああだ、こうだと言って見ても、
実のところ、右腰の後方あたりにつけた腰袋に放り込んで使うのが一番作業し易かったりする。